約1万円のイタリア料理イベント「マンマの料理フェスタ2012赤穂」に70人超が集まる理由とは?

マンマの料理フェスタ

 

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11月23日は、赤穂で行われれた「マンマの料理フェスタ2012赤穂」というイベントに参加しました。このイベントは、イタリア好きをターゲットにしたフリーペーパー、その名も「イタリア好き」主催のイタリア家庭料理のイベント。実は、以前阪神百貨店梅田店で行われたイタリア祭で、このイベントの招待券が当たりました。イタリア祭に参加しなければ、このイベントどころか、フリーペーパーの存在さえ知らなかったのですから、本当に人生一期一会ですね。

 

このイベントの何がすごいかというと、参加ハードルの高さ。次の二点にまとめられるかと思います。

 

【マンマの料理フェスタ2012赤穂の参加ハードルの高さ】

[1]      料金が高い

[2]      行くのが不便

 

1について、料金は「通常1,1000円 会員9,000円」となっているので、恐らく「イタリア好き」には会員制度が存在するのかと思います。イベント告知がさほど大きく行われているとは言えないので、参加者のほとんどは会員でしょう。それでも、一万円弱の会費で、決して安いとは言えません。それどころか、大阪で本格フレンチのディナーが食べられる価格です。さらに、2にも関係するのですが、場所が遠いので、それなりに交通費もかかります。もちろん、会費には交通費は含まれていません。

 

2については、赤穂という兵庫県の田舎(失礼しました)だけでなく、JR播州赤穂駅からバスに乗らなければ行けないという、とても不便な場所での開催です。そのバスは、1時間に2本程度なので、事前に予定を立てる必要があり、行くだけでも苦労するのです。

 

これらの大きな参加ハードルがあるにもかかわらず、参加者は約72名。(72席あり、恐らく満席。)本当に人が少ない静かな田舎に、これだけの人が集まるのですから、本当に不思議。そこで、赤穂の片田舎で行われるイベントに70名超の人が集まる理由を考えてみました。

【赤穂の片田舎のイベントに70名超集まる理由とは】

[3]      なかなか食べられないイタリア家庭料理を味わえるから。

[4]      イタリア好きの人とコミュニケーションが取れるから。

 

3に関しては、イタリア行かずして日本にはないイタリア料理が食べられるのは、大きな魅力でしょう。いやいや、イタリアに旅行したとしても、家庭料理を味わえる保証はありません。それが、日本で食べられるのですから、イタリア好きにはたまらない企画と言えます。10,000円ほど出しても、安いかもしれません。

 

4に関しては、人間のソーシャルニーズを満たしてくれるからです。普段の生活で、イタリア好きに出会える機会はそれほどないかと思います。パスタやピザがちょっと好きな人ならば、多いかもしれないですが、イタリアを語れる人はめったにいません。そんな普段出会えない、同じ趣味の人とコミュニケーションが取れることは、大きな魅力かと思います。

 

ある意味、オタクなイベント。オタクなイベントにソーシャルな価値を付加することで、価格競争に巻き込まれなくなるのかもしれません。「普段できない体験」と「同じ趣味を持った人と交流できる」が合わさることで、大きな価値となるのではないか。

 

☆今日のまとめ☆

1万円ほどの会費で、さらに場所が不便なイベントに70名超もの人が参加するのは、なかなか味わえないイタリア家庭料理が味わえ、さらに自分と同じ趣味の人と交流できるからではないか。

「普段できない体験」と「同じ趣味の人と交流できる」が合わさると、価値がより高まるのだろう。

 

 

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☆    今日のこぼれ話☆

マンマの料理フェスタの付属イベントでは、あのさくらぐみのピザを食べました。

焼いたのではなく揚げたピザでしたが、モッチリして本当に美味。

今度はお店で焼いたピザを食べてみたいです。

 

☆アニキ金本知憲の言葉☆

「何が起ころうとも、どんな事態に直面しようとも、絶対に気持ちがブレないよう、崩れないよう、前もってそのための準備をし、覚悟を決めておくようにしている。」(『覚悟のすすめ』より)

※『覚悟のすすめ』は、自分に弱い気持ちが出てきた時に、大きな力を与えてくれる本です。努力して結果を残した金本だからこそ、その言葉には重みがあります。

 

 

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