クレープ店のヒステリックジャムに行列ができる理由とは?

外国のクレープ

 By chocoooloverrr

※ヒステリックジャムとは関係ありません

神戸元町の路地裏に、ヒステリックジャムというクレープ屋さんがあります。この界隈も通ることが多く、開店の工事が始まった時から、このクレープ店の存在は知っていました。ただ、人通りのかなり少ない場所だけに、経営はかなり難しいのでは、と考えていたのですが、その予想は大きく外れています。最近知ったのですが、お昼過ぎから夕方頃にお店の前を通ると、意外にも行列ができていることが多いのです。そう、元町の人気店なのです。

 

ヒステリックジャムは、看板のキャラクターがピンクのパンダとあって、東京は原宿の竹下通りにありそうなクレープ店。女子高生がターゲットの可愛いお店というイメージです。そのお店に行列ができるなんて、本当に意外。神戸・元町と言えば、スイーツ店の激戦区。その中で、この可愛らしいお店に行列ができていることは、大きな不思議なのです。

 

そこで、とりあえず食べログで利用者の声を調べてみました。すると、行列ができる理由がすぐにわかりました。それは、

 

凄まじく美味しいから

 

です。当たり前の理由ですが、お店のイメージからは思いもよりませんでした。くわしくはこちらの口コミを読んでもらいたいのですが、他店のクレープとは違い、

 

注文してから生地を焼く

クリームが重くない

種類が多い

ボリュームもある

 

という理由により、大きな支持を得ているようです。そして、二度目の来店者が食べログに二度目の投稿をするほど、リピーターの熱い支持を受けています。

 

これで一件落着なのですが、もしヒステリックジャムの販売する商材が、クレープではなくケーキだったら、ここまで集客できていたかは疑問。つまり、クレープという商材を選んだことも、成功の要因に思えるのです。

 

そこで、専門店のクレープが売れる理由を考えてみました。

 

【専門店のクレープが支持を受ける理由】

[1]            その場で食べられるから

[2]            出来立てを食べられるから

[3]            自宅ではなかなか作れないから

 

1について、これはケーキとの大きな違いです。通常、ケーキは、机と椅子がなければ、食べられません。だから、外で食べるとしたら、イートインスペースのあるカフェやレストランに入る必要があるのです。一方、クレープを食べるのに、机は不要。椅子も、無くても問題ありません。普通、立って食べる人が多いのではないかと思います。だから、さっと食べられるのです。イートインスペースが不要ということで、クレープを食べるコストもその分安くなります。さっと食べたいというニーズを満たしてくれるだけでなく、比較的コスパも高い商材なのです。

 

2について、これは焼きたてクレープにしか当てはまりませんが、出来立てというのは、どんな食品でも大きな魅力です。搾りたてのフレッシュジュースの価格の高さは、その魅力・価値の高さを物語っています。出来立てだからこそ、クレープ店は、コンビニと競合しません。一方、通常作り置きを販売するケーキ店は、同じく作り置きのケーキを売るコンビニと競合することになります。よって、クレープは、専門店以外との競争が起こりにくい商材と言うことができます。

 

3について、これは内食との競合に関することです。クレープを自宅で作る人は、ほとんどいないのではないでしょうか。というのも、まずクレープ用のミックス自体、それほど多くありません。大きなスーパーに行っても、せいぜい1種類あればいい方です。種類が少ないことにより、商品同士の競争が起こりにくく、特売対象になりません。だから、特売対象になりやすいホットケーキミックスと比べて、割高なのです。さらに、中に入れる具材やクリームは、全部用意するとなると、そのコスト・手間は大きくなります。さらに、クレープの生地を焼くスキルも必要とされます。これらにより、自宅でクレープを作るには、大きなコスト・手間がかかるのです。それなら、外で食べる方が割安です。さらにおいしいとなれば、外で食べる人がほとんどではないでしょうか。つまり、内食との競合はほとんどないのです。

 

これらの3つの要因により、クレープ専門店は、ケーキ店やコンビニ、さらには内食とも競争が起こりにくくなり、商品とサービスで支持を受ければ、リピーターを生みやすくなるのだと思います。美味しさは当然ですが、クレープを選んだことも、ヒステリックジャムに行列が生まれる要因なのでしょう。

 

☆今日のまとめ☆

元町のバタークレープ専門店のヒステリックジャムに行列ができるのは、その凄まじい美味しさである。

ただ、ケーキ店やコンビニ、内食と競合しにくいクレープという商材を選んだことも、見逃せないだろう。

 

アメリカビジネスの最新事情メルマガはこちら

ワインを知れば、おもしろい

マーケティング・ビジネスのヒントに関するブログも書いています

WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません

日々気づいた雑感はTwitterで発信中

すいません、Facebookはほぼ引退しました

年5%で資産運用する方法はこちら

 

☆    今日のこぼれ話☆

食べログの口コミを読んでいると、ヒステリックジャムのクリームブリュレが食べたくなりました。

1人ではなかなか行きにくいというのが難点です。

男性でも入れるクレープ店があればいいのに。

儲からないと思うけど。(笑)

 

☆    最近買った商品☆

デパ地下の生鮮売場というと、お高いというイメージがあるかと思います。

しかし、閉店間際に行くと、結構安いんですね。

少し悪くなっていたのかもしれませんが、白菜1/4が二つで100円割っていました。

デパートも野菜の安売りで集客しているのでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です