グランフロント大阪のサンクゼール・マルシェプレミアムが軽井沢きなりに変わっていた理由

st cousair winery

 

久しぶりに、グランフロント大阪に行ったのですが、三連休ということもあり、それなりに賑わっていました。阪急うめだ本店と比較するとかわいそうですが、JR大阪三越伊勢丹デパ地下よりは、ずっと人が多い。お客さんは付いているようです。

 

成功したと言っても過言ではないグランフロント大阪ですが、全部の店がうまく行っているわけではないようです。ウメキタセラーにあったサンクゼール・マルシェプレミアムが閉店しました。比較的自由に試食できることもあり、集客には成功しているようには見えましたが、売上にはさほどつながらなかったのでしょう。この店舗は、プレミアム食品の小売店ですが、ワインを有料で試飲できるバースペースもあり、画期的な業態として注目していました。しかし、数少ない機会ですが、私が見たところ、ワインバーで座って試飲している人はごくわずか。販売していたワインの種類が少なく、ほぼPBのみということもあって、ワイン販売には苦戦していたようです。ワインは売上が稼げる商材だけに、ワインが売れないとなると結構つらいもの。ちなみに、ワインが売れないのは、サンクゼールだけのことではなく、阪神・阪急・大丸・JR大阪三越伊勢丹・エノテカも、小売部門は特別販売が好調という印象はありません。イートイン(ドリンクイン?)できるエノテカ・阪急は、その部門は結構流行っていますが。ワイン販売が好調らしい首都圏とは、違うようです。

 

そして、サンクゼールの後には既に店舗がありましたが、後で調べると期間限定ショップとのこと。結構しっかりした看板があったので、プロパー店舗かと思いましたが、そうではありませんでした。ちなみに、後のお店はドライフルーツやナッツが専門の軽井沢きなり。一発変換できなかったので、新興の小売店なのでしょう。サンクゼールとの違いは、

 

わかりやすさ

 

でしょうか。サンクゼールが、ワインからパスタ・アイスまで多種多様なアイテムを販売する一方で、軽井沢きなりはドライフルーツとナッツに特化。このわかりやすさが、販売につながりやすいと判断されたのでしょう。

 

ちなみに、梅田地区では、ドライフルーツとナッツの店が急増しています。エキマルシェにFAR EAST BAZAAR(ファー・イースト・バザール)が出店したのを皮切りに、その後リニューアルオープンした阪急うめだ本店でも、同じファー・イースト・バザールが出店。その後、閉店しましたが、その後入ったのが前出の軽井沢きなり。そして、グランフロントの軽井沢きなりです。カルディでも購入する女性をよく目にしますので、ドライフルーツ・ナッツは、健康志向の高まりから売れているのに違いありません。しかも、リピート購入が期待できます。さらに、単価は比較的高めで、店頭での調理が不要なため、販売効率・利益率の高い商材となります。利益率・単価・回転率が高いとなれば、理想的な商材と言っても過言ではありません。

 

ちなみに、サンクゼールが販売する商材は、プレミアム感はあるものの、健康志向ではありません。その結果、サンクゼールでリピート購入する確率は低くなります。利益率・単価が高く、しかも健康志向でリピート購入につながりやすいとなれば、サンクゼールが軽井沢きなりに変わっても不思議ではありません。

 

☆今日のまとめ☆

サンクゼールが軽井沢きなりに変わったのは、商材がよりわかりやすいから。

しかも、単価・利益率が高く、健康志向によりリピート購入につながりやすいドライフルーツ・ナッツを扱っていることも、大きな要因だろう。

 

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  • 今日のこぼれ話☆

グランフロント大阪の軽井沢きなりも、ブランド認知度がまだ低いためなのか、試食を積極的に勧めていました。

サンクゼールと同じ轍を踏まないことを願うばかりです。

 

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