買い溜め現象、無くなるという恐怖心は購買を余儀なくさせる。

※東日本巨大地震で被災された方、関係する方に、心よりお見舞い申し上げます。

 

ホントにカップ麺ないことを検証

 

地震・津波・原発トラブルの関係で、東日本では日常物資が不足しています。そして、その影響は、関西にも及んでおり、一部買い溜めが起こっているようです。住んでいる六甲アイランドのグルメシティでは、日曜日に見たところ、それほど棚が目立つようではなかったため、あまり実感はありませんでした。(一部カップ麺で欠品している商品はありましたが、たまに起こるレベルでした。)

 

しかし、昨日、西宮北口の近くにあるコープこうべの店舗を見て、びっくり。カップ麺のコーナーがスカスカなのです。これほど、商品のない棚を見るのは初めてだと思います。やはり、買い溜め騒ぎは、関西でも起こっていたのです。

 

西宮ガーデンズに入っているイズミヤでも、品不足具合を調べてみました。すると、欠品がほとんどない。生理用品が著しく欠品していたぐらいで、カップ麺の棚では、ほとんどの商品が陳列されてありました。欠品だったのは1~2の商品のみで、品薄な感じはしたものの、それほどモノがないという印象はありませんでした。

 

この二つのスーパーは、線路を挟んで営業しているのですが、これほどまでに差が出るのはとても不思議です。そこで、その原因を考えてみました。

 

  1. コープこうべの消費者は、社会情勢に対してとても敏感だから。
  2. 買い溜めするお客さんが増えると、商品が無くなるという恐怖心からか、買う予定のなかった消費者まで買ってしまうから。

 

この二つの原因が考えられます。

 

1つ目に関しては、コープこうべの顧客は、原材料の産地や生鮮品の栽培方法(有機など)など食品にこだわりの多い人が多いので、食品に影響する社会の変化に敏感です。今回の巨大地震や原発の影響は、もちろん食の供給に影響します。よって、連日報道される地震関連の情報から、食の買い溜めに動いても、不思議ではありません。

 

2つ目については、誰でも経験があることではないでしょうか。一番身近な例で言えば、行列です。行列を見ると、何かいいもの・美味しいものが売られていると想像し、ついつい行列に並んでしまうことが多く、これによりさらに行列が長くなります。今回のカップ麺について言えば、多くの人が大量にカップ麺を買っていれば、「もしかしたらカップ麺が無くなるのではないか。」と思い、自分も買おうという気になってしまう人が多いと思います。さらに、地震報道で東日本では食料品不足が深刻と報道されているので、なおさらです。目の前の商品が無くなりつつあれば、さらに恐怖心が高まり、思わずカゴに入れる確率は高まるでしょう。

 

この商品が手に入らなくなる恐怖からの購買は、「限定」を付ける販売手法と似ています。期間限定ならば、その期間が過ぎれば、今のお買い得な条件が適用されなくなり、損をするかもしれないという恐怖が今の購買につながります。数量限定も同じこと。西宮で見たカップ麺買い溜め現象から、「限定」という恐怖がいかに今の売りにつながるかを、改めて実感しました。

 

※念のため申し上げますが、買い溜めは反対です。この時期に震災と直接関係のない地方で買い溜めをすることは、品不足が深刻な東日本に商品が供給されないことにつながります。さらに、メーカーにとっては、急な増産を余儀なくされるだけでなく、卸店・小売店との今後の取引に悪影響を及ぼしかねません。冷静な消費行動を切に願います。

 

☆今日のまとめ☆

無くなるという恐怖心が、買い溜め現象を生んでいる。

「限定」を付ける手法も、今買わなければ無くなるという感情を抱かせるもので、今の売りへの効果は大きい。

 

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☆今日のこぼれ話☆

ホームセンターのカインズでは、ミネラルウォーターと電池が売り切れていました。

普段からの備えがいかに必要かを、実感しました。

もちろん、適切な災害予防のための備えです。

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→☓

◎毎日情報を発信する→☓

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯

◎腕立て・腹筋30回→☓

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