【456号】オフラインとオンラインをつなげるQRコードの可能性

※東日本大震災で被災された方に、心よりお見舞い申し上げます。
また、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

◎本日のニュース

1)見出し
Target: Customers on the Go

【出典】
http://goo.gl/6jZkD

 

The magical Win-a-trip-to-Montreal QR Code

2)要約
アメリカでは、クイックレスポンス(QR)コードを
活用する中小企業が増えてきている。
QRコードを、ポスター広告・DM・店内ディスプレイ・
商品パッケージなどに付けて、忙しい消費者に、
その場でより多くの情報を提供し、
売上拡大につなげようと試みる。
無料でQRコードを作成できることは、
中小企業で普及する大きな要因である。

QRコードの利用が増えている背景には、
コードリーダーの付いたスマートフォンの普及がある。
アメリカ全体で約3千万人の消費者が、
コードリーダー付の携帯電話を持つとされている。

しかし、QRコードにも課題が存在する。
それは、使い方を知らない人が依然多いこと、
リンク先のコンテンツ作成にはコストがかかること、
同じ機能を持つ規格が複数あることなどである。

3)キーとなる英文
With smartphone use soaring, many small
companies are turning to these quick-response,
or QR, codes to connect with customers on the
go.

4)キーとなる英文の和訳
スマートフォンの利用が急拡大しているので、
多くの中小企業は、クイックレスポンス、
略してQRコードを使って、

忙しい消費者に働きかけようとしている。

5)気になる単語・表現
soar    自動詞    急上昇する
turn to 自動詞句  ~に取り掛かる、~に頼る、~に向かう
on the go   副詞句    忙しく働いて

6)今日のヒント
記事で紹介されているQRコードの活用事例は、
1.ポスター広告:あるコーヒーショップチェーンは、
電車内のポスター広告にQRコードを付けて、
その場で注文できるようにした。お店に行けば、
待たずに商品が提供される。
2.DM(ダイレクトメール):DMに、動画メッセージへ
リンクするQRコードをつける。
3.店内ディスプレイ:ある書店では、
スタッフのおすすめ書籍売場に、QRコードを設置。
売り切れた場合、そのコードから自社通販サイトに
アクセスでき、その場で購入できる。
4.商品パッケージ:あるコーヒーメーカーは、
コーヒー豆のパッケージにQRコードコードを付けて、
コーヒー豆の挽き方を詳しく説明するサイトへ
アクセスできるようにしている。
5.商品パッケージ:ある加工食品メーカーは、
商品パッケージに付けたQRコードコードから、
レシピや必要な食材、作り方のデモンストレーションが
提供されるサイトへアクセスできるようにしている。
など。

これらをまとめると、
QRコードを使うメリットが理解できる。
そのメリットを一つは、

◎モノに課される制約から解放される

ということ。
一番大きな制約は、場所というスペース。
ポスターや売場・商品パッケージは、
スペースが限られる。
その結果、そのスペースで提供できる
情報量も限られることになる。
しかし、この限られたスペースにQRコードを付ければ、
スペースが無限に広がるオンラインに
つなげることができる。
スペース上の制約は解消されることになる。

次の制約は、表現方法だろう。
モノの上で展開できる表現方法は、
文字や画像がメイン。
動画もできないわけではないが、
機械が必要になるなど大きなコストがかかる。
しかし、QRコードを使って、動画につなげれば、
動画を利用するハードルは大きく下がる。

情報の鮮度という制約もあるだろう。
印刷すると、同じ印刷内容の物が大量に出来上がり、
その結果一個あたりの印刷コストを下げることができる。
しかし、印刷内容の更新は、
その大量生産のゆえにそう簡単にはできない。
一方、QRコードを使う場合、
QRコードからリンクされたオンライン上の
内容を更新すれば、印刷内容を変更せずに
鮮度の高い情報を提供できる。

また、QRコードのメリットとして、
◎その場でより深い販売活動を行うことができる
ということも忘れてはいけない。

忙しい人が増えている中、その場で対応できなければ、
その商品や企業を忘れてしまう確率は高い。
例えば、車内のポスター広告を見て、
その商品に興味を持ったとしても、
目にしたその商品の広告がそのポスターだけならば、
その商品の名前やブランド名・メーカー名を
忘れてしまうだろう。興味が販売につながらず、
販売機会を喪失したことになる。

QRコードを使えば、その商品のさらに詳しい説明をする
サイトにリンクすることによって、
その場で商品への関心をより強くできる。
また、QRコードから、その商品を購入できる
サイトにリンクすれば、その場で購入(クロージング)まで
進めることができる。
QRコードから商品問い合せができれば、
企業は見込客を獲得することができる。

このようにQRコードは、
◎(企業側)モノの持つ制約を解消することで、
より深い販売活動ができる。
=(消費者側)商品をより深く知ることできる。
◎(企業側)その場で消費者がアクションできることで、
販売機会を活用できる。
=(消費者側)興味を持った商品を忘れてしまう
ことを避けられる。
という、企業側・消費者側双方にとってのメリットを持つ。
まさに、ウィンウィンが成り立つ仕組みである。
QRコードが定着するかどうかはともかく、
モノというオフラインとオンラインをつなぐ機能は、
今後ますます重要になるだろう。

***************************
《今回のヒントのまとめ》

1)QRコードのメリットとして、
モノに課された制約を解消すること、
その場でより深い販売活動ができることの
2つを挙げることができる。

2)制約とは、スペース・表現方法・情報の鮮度などの
制約であり、QRコードとオンラインをリンクすることで、
解消することができる。企業にとっては、
提供できる情報の量・質を拡大できる。
一方で、消費者にとっては、
より詳しい情報を知ることができる。

3)QRコードは、その場でより詳しい情報を
提供するだけでなく、その場での購入や
問い合わせまで可能とする。
企業にとっては、消費者の興味を見込客の獲得や
販売にまでつなげられる。
一方、消費者は、興味を持った商品を
忘れてしまうことを避けられる。

4)このようなQRコードのメリットは、
オフラインとオンラインをつなぐ機能に起因する。
QRコード自体はともかく、
このつなぐ機能の重要性は高まるだろう。

***************************

毎週火曜・土曜の18時にて、メルマガにて配信。
(サイトへの掲載は、翌日以降です。)
ウォール・ストリート・ジャーナルの最新情報をいち早く知りたい人は、
メルマガの登録をお願いします。
(もちろん無料です。)

6)おすすめ商品・サービス

◎Winecarte 簡単ワインの選び方
一番新しい記事は、

ムートン・カデ・ルージュ2008(Mouton Cadet Rouge 2008)
http://wine.ryotarotakao.com/archives/797
です。
間違いがあったので、修正しました。(AOCなど)
最近、ワインを勉強しています。
それをアウトプットする意味でも、ワインのサイトを始めました。
焦らず少しずつ作成する予定です。
http://wine.ryotarotakao.com/

編集後記
こんばんは、高尾です。
私自身QRコードで厄介に感じるのは、
携帯電話のカメラで読み取るのが面倒なことです。
簡単に読み取れればいいのですが、
昔何度も読み取りに失敗したせいもあり、
少しアレルギーがあるのかもしれません。
また、原則、携帯電話ではメール以外の
ネット機能は使わないので、
サイトにリンクしたQRコードは
スルー(素通り)することがほとんど。
ネスレなど大手企業の商品パッケージで
目にしだしたQRコード。
QRコードからのアクセスがどの程度あるのかは、
気になるところです。

高尾亮太朗のfacebook⇒ http://www.facebook.com
(アカウントは、ryotarotakaoです。)
高尾亮太朗のツイッター⇒ http://twitter.com/ryotarotakao
高尾亮太朗の公式サイト⇒ http://ryotarotakao.com
今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
感謝・感謝・感謝です!

ご質問・ご相談・ご感想がございましたら、ご連絡ください。
⇒ tryotaro1975@aol.com

メルマガ相互紹介を希望されるメルマガ執筆者様は、ご連絡お願いします。

私もごく少ない部数の時に、
いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、
今回は私が恩返しします!

メルマガ相互紹介に関する連絡先はこちら
⇒ tryotaro1975@aol.com

今日の反省などについては、このブログを
⇒ http://ameblo.jp/caferics/

メルマガ連動のブログサイトを作りましたので、
できればコメントお願いします。
http://wsj.jugem.jp/

当メルマガの情報については万全を期しておりますが、内容を保証するもの
ではありません。これらの情報によって生じた、いかなる損害についても、
補償はいたしかねますので、ご了承ください。

また、当メルマガでは広告も誌面の一部として、読者様に有効であると
思われるものを厳選しておりますが、内容については当方で責任を負える
ものではございません。ご配慮の上ご利用頂けます様お願い申し上げます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です