商品パッケージからネットへの誘導、その問題点と解決策とは?

食品についたネットへの入口(from Flickr

 

加工食品を始め、商品パッケージにURLや検索ワードを記載する商品がかなり増えました。ホームページを持つ企業は、ほぼすべての商品にネットへの誘導方法を載せているかと思います。企業としては、

商品を購入する→商品に関心を示す→URLや検索からサイトを見る→商品だけでなく企業そのものに興味を持ってもらう→そのうち一部の消費者はファンになる→その企業の商品を購入し続けてくれる

を期待しているのでしょう。

 

ただ、商品パッケージからホームページにアクセスする人はどの程度いるのでしょうか。私はかなり少ないのかと思います。それは、

 

サイトにアクセスするメリットが明確ではない

 

からです。商品パッケージには、

「サイトにはレシピが満載」

「お得な情報があります」

などサイトへ誘導する文句が記載されています。ただ、レシピを知りたいのは、どちらかというと購入時ではないでしょうか。この商品と一緒にどんな生鮮品を購入すれば、家族のみんなが喜ぶメニューができるのか。スーパーにいる時に一番知りたい情報です。また、「お得な情報」とは具体的にはどんな情報かわかりません。メーカー側としては恐らく、お得な情報=レシピ

と考えているのかと思います。しかし、消費者としては、

お得な情報=ポイントがもらえたり、プレゼントが当たるかもしれない

と考える人もいるでしょう。サイトにアクセスしたら、期待と現実のギャップにがっかりするかもしれません。そうなると、メーカーとしては逆効果になります。

 

また、

 

レシピのページまでアクセスするのが面倒

 

というのも、アクセスする人が少ない理由ではないでしょうか。商品パッケージに記載されているURLや検索ワードは、ほとんどがトップページへのアクセスを目的としています。トップページから、その商品のページに移り、そしてレシピのページに行かなければなりません。少なくとも、二回クリックしなければならないのです。この時に、どのリンクをクリックすればいいのかがすぐにわかればいいですが、リンクの数が多ければ見つけるのにも一苦労。レシピのページまで行く前に、断念する人もきっと多いかと思います。

 

言うまでもないことですが、URLを入力するのも大変面倒です。検索はそれよりも楽ですが、検索結果が複数出てくるので、必ずしもメーカーが望むサイトをじっくり見てくれるとも限りません。検索結果が1位なら必ず見てくれますが、2位以下の内容の方が面白ければ、1位のサイトはパッと見ただけで、すぐに他のサイトに移っていくことでしょう。

 

このように考えると、商品パッケージに記載されたURLや検索ワードなどのサイトへの入り口は、ほとんど売上に寄与していないのではないでしょうか。せっかくコストを掛けてホームページを作ったのだから、その入口をできるだけ増やしたい。ならば、消費者が手に取る商品パッケージに、URLや検索ワードを載せたらいい。こんな発想だと思います。商品パッケージにスペースがあれば、追加コストゼロです。リスクゼロの営業活動と言えるでしょう。

 

ただ、もし商品パッケージの空いたスペースを通じて、より効率的な営業活動ができたならば、今のやり方は機会損失になります。消費者が商品パッケージをじっくり見るのは、

  •   購入前にどんな原材料が使われているかチェックしたい
  • 利用時に調理方法を知りたい
  •   購入前・利用時にどんな料理に使えるか知りたい
  •  賞味期限が切れた後にどんな使い方があるか知りたい(企業は教えられないと思いますが)
  •  メーカーに問い合わせがある

時でしょう。この時に、よりストレス無く知りたい情報にアクセスできれば、消費者はうれしいわけです。そうなると、

 

商品パッケージを見て、その商品情報のページに直接アクセスできる

 

という仕組みがあれば、いいことになります。この仕組みを作るには、追加コストが必要です。しかし、この消費者とのつながりが、メーカーへのロイヤリティアップにつながれば、長期的に見て売上・利益にプラスになるように思えます。特に、低価格戦略を取らない高付加価値商品では、直接アクセスできるサイト上で、その商品のベネフィットの高さをアピールできれば、売上増につながるように思えます。

 

☆  今日のまとめ☆

パッケージにURLや検索ワードを記載する商品が増えている。

ただ、パッケージからネットの情報を見る消費者は少ないのではないだろうか。

それは、サイトにアクセスするメリットが明確ではないうえ、知りたい情報があるとは限らないから。

さらに、知りたい情報にたどり着くまでが面倒なのも、その要因だろう。

パッケージからその商品情報に直接アクセスできれば、消費者のストレスも軽減されるので、アクセスが増えるかもしれない。

直接アクセス出来る仕組みを作るには追加コストがかかるが、消費者との接点が増えることにより、長期的な売上・利益の増加に寄与するだろう。

 

アメリカのビジネス最新事情メルマガ

今飲んでいるワインのこと知っていますか?

Twitterやっています

FaceBookは現在研究中

 

☆  昨日のまとめ☆

玄関のドアを少し開けていると、窓からの風通りが良くなることを発見しました。(もちろん在宅中です)

当たり前のことですが、玄関のドアは閉めておくものという常識が、この発想を邪魔していました。

すべての事柄において、常識を一度捨ててみると、生活がより楽しくなるかもしれません。

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→☓

◎毎日情報を発信する→◯

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→☓

◎腕立て・腹筋30回→◯

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→☓

◎部屋や家の掃除をする→◯

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です