非接触通信NFCが普及すれば、食品輸出はどう変わるか？

By whatleydude

 

今日の日経MJの一面特集は、非接触通信NFCのマーケティング利用に関するものでした。

　国際的な非接触通信規格「ＮＦＣ」の実用化がスタートした。チップを搭載した機器を専用端末やタグにかざすだけで、情報の取得からクーポンやポイントの 受け渡し、代金決済までこなせる。対応型のスマートフォン（高機能携帯電話＝スマホ）が昨年１１月に登場、３年後には携帯端末の９割に広がると予測され る。消費者の行動追跡、販促、店頭サービスの充実など、マーケティングに応用できる機能も多彩だ。各社の実験から、その潜在能力を探る。（日経MJより）

NFCは聞きなれない用語ですが、おサイフケータイをイメージしてもらうといいかもしれません。おサイフケータイと同じく読み取り機にかざして、利用します。機能は、「情報の取得」「クーポン・ポイントの受け渡し」「代金決済」など。ざっくり言うと、おサイフケータイは、プリペイドカードを使った代金決済の機能しかないので、

NFCの機能＝おサイフケータイの機能＋情報の取得＋クーポン・ポイントの受け渡し

と捉えればいいかと思います。

記事では、東急電鉄とヤフー、トッパン・フォームズの三社による販促企画が取り上げられていました。ICタグを埋め込んだポスター（スマートポスター）を東急東横線渋谷駅の正面改札近くに設置。NFCチップを搭載したスマホをスマートポスターにかざすと、クーポンを取得できます。その後、スマホでヤフー！ロコのアプリを開くと、クーポンの発行元店舗への経路が示されるというもの。これにより、何人がクーポンを取得したかを測定するようです。

従来のポスターでは、

• ポスターを実際に見た人数

• l  ポスタを実際に見た人で、お店に来店した人数

は把握出来ませんでした。しかし、NFCを使えば、これらの人数が明確になり、ポスターの広告効果を測定することができるようになります。

私が考えるのは、

ポスターの内容自体もNFCチップに組み込むことができる

のではないかとうこと。「情報の所得」という機能を持っているので、可能だと思います。ならば、

日本語表示の多言語化

に活用できないでしょうか。道路標識や駅名表示など公共の看板の英語化は進んでいますが、それ以外の民間企業による表示はまだまだ日本語が主体です。さらに、外国に輸出される日本の食品も、そのパッケージは日本語のままがほとんど。（一括表示など、法規上現地語表示が必要なものはもちろん現地語で表示されています。）これでは、商品パッケージを見ても、現地の消費者はどんな商品なのか、この商品を買ってどんな得があるのかがわかりません。それゆえに、有名ブランド（例えば、ポッキーやカップヌードルなど）以外はなかなか売れないのが現状です。

そこで、売場のプライスカードにICタグを組み込めば、NFCチップ搭載のスマホをかざすことで、その商品の説明を現地語で取得できます。そうなれば、わざわざ現地語版の商品パッケージを作る必要もなくなりますし、現地語で商品説明を書いたシールをパッケージに貼る必要もありません。さらに、ICタグに載せる商品説明を、クラウド上で管理すれば、日本からその商品説明を臨機応変に変更することも可能になるかもしれません。（もちろん、日本語を現地語に訳せる語学力が日本の企業内で必要になります。英語の方が現実的です。）

NFCの本命は、これまで実店舗では難しかったワンツーワンマーケティングを実現することにあるのでしょう。ただ、商品パッケージなど日本語コンテンツの多言語化というよりシンプルな使い方の方が、より実用性が高いように思えます。

☆  今日のまとめ☆

非接触通信NFCとICタグを使えば、実店舗で難しったワンツーワンマーケティングが実現化する。

ただ、それよりも、日本語コンテンツの多言語化に使ったほうが、より実用性が高いように感じる。

例えば、海外に輸出される日本食品の商品パッケージは、日本語表示のままのものが多い。そこで、売場にICタグを組み込めば、NFC搭載のスマホをかざすことにより、パッケージに記載された商品説明を現地語で読めるようになる。

その結果、売れる確率は高くなるだろう。

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☆  今日のこぼれ話☆

今回の記事を読んで、少し違和感を覚えました。

というのは、ヤフーIDとスマホを紐付けすれば、誰がどんな行動をしたかが企業に丸見えだからです。

これを嫌がる人も結構多いのではないでしょうか。

このあたりの不満を払拭することが、NFC活用に必須のように感じます。

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→◯

◎毎日情報を発信する→◯

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯

◎腕立て・腹筋30回→◯

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯

◎部屋や家の掃除をする→☓

◎営業日誌を付ける→☓