dinos(ディノス)チラシの価格表示からわかった2つのこと
昨日の日経朝刊折り込みチラシにディノス(dinos)のチラシが入っていました。ディノスとは、
フジテレビや産経新聞でおなじみのフジサンケイグループの通販会社
です。思えば、ディノスの折り込みチラシを見るのは初めてかもしれません。
このチラシで注目したいのは、その
価格表示
です。この価格表示から二つのことを発見しました。
まず一つ目は、
消費税増税を意識した税抜価格の強調表示
です。このチラシで紹介されている商品はすべて同価格。よりどり3点を
10,488円(税込)
で販売しています。価格表示の標準形は、税込表示。だから、「10,448円(税込)」さえ表示していれば、税抜価格を表示する必要はありません。しかし、このチラシには、
◯税抜価格が税込価格と同じ大きさで表示
◯税抜価格を黄色に表示することで、税込価格よりも強調
という形式を取っており、明らかに、
税込価格よりも税抜価格を強調
しています。このような表示方法を採るのは、
消費税増税による値上げ感を払拭するため
ではないでしょうか。さらに、消費税増税法案が国会を通過すると、
2014年4月に8%
2015年10月に10%
と二段階で増税されます。税込価格を大きく表示すると、二回も値上げしたと思われる恐れがあります。今後のスケジュールも見越して、
税抜価格の強調表示
をしているのかもしれません。
発見したもう一つのこととは、
値段で売っている
ということです。もう少しわかりやすくいうと、
価格で差別化している
となるでしょうか。
ディノスは、もともとカタログを配布することで、注文を募っていました。いわゆるカタログ通販です。カタログ通販と言えば、
商品の品質(目新しさ・機能の高さ・便利さなど)がウリ
になります。実際に、ディノスのオンラインショッピングサイトを見ると、そのトップページには、価格表示は一切ありません。価格ではなくモノの良さで売っていることが、よく理解できます。
しかし、今回のチラシでは、
価格表示は色つきで大きい
商品説明は小さい
になっています。このような変化が起こったのは、
価格で売るネット通販専業企業に顧客が奪われているから
ではないでしょうか。
◯奪われた顧客を奪い返すため
◯ディノス=モノの良さで売っている通販=高いと思い込んでいた消費者を集客したいため
に、値段を強調したチラシを配布しているように感じます。
外部環境の変化に応じて、チラシの掲載内容・表示方法を変える必要があることは言うまでもありません。しかし、敏感に反応しすぎて自社の強みを見失えば、競争力を失うことになりかねません。
☆ 今日のまとめ☆
ディノスの折り込みチラシの特徴は、税抜価格を強調している点である。
この特徴から、消費税増税を意識していることと、ネット通販専業企業との競争が激化したことがわかる。
外部環境の変化に対応することは重要であるが、自社の強みを見失えば、競争力を失いかねない。
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☆ 今日のこぼれ話☆
カタログ通販と言えば、スーパーなどでカタログがよく置いていることを思い出します。
ただ、持っていく人も見たことがありません。
店舗設置のカタログからどの程度売上があるのでしょうか。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→◯
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→☓
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→☓
◎部屋や家の掃除をする→☓
◎営業日誌を付ける→☓