ホームセンターのカインズ、効果抜群なのにありそうでなかったチラシの工夫とは?
今週の水曜日の新聞折込チラシから。水曜日と言えば、ホームセンターのカインズのチラシが入る日です。今日は、同業のコーナンのチラシも入っていました。毎週水曜のカインズに対して、コーナンは隔週水曜なのかもしれません。
コーナンのチラシでは特に目新しいところはなかったのですが、カインズのチラシにはぶったまげました。普段からとても見やすいチラシなので、ついつい見てしまうのですが、今週のチラシでは一面から驚きました。驚き後には、もちろんその掲載内容を見てしまいます。つまり、
チラシの第一目的を見てもらう
としたならば、大成功の掲載手法なのです。その掲載手法の特徴は、
- 折り目をずらすことで、裏面以外から見える
- 横書き主体の中で縦書き
- 文字・画像が大きい
の3点です。
1については、通常のチラシと比較するとわかりやすいかと思います。
通常のチラシ→角がぴったり重なり合うように折っているので、チラシの見開き面は開けないと見えない。
今週のカインズのチラシ→角をずらして折っているので、ずらしている部分が一面・見開き面の双方から見ることができる。
つまり、
◯一面・見開き面の二回見せることができる(通常のチラシでは見開き面の一回だけ)
◯一面しか見ない人にも見せることができる(通常のチラシでは掲載内容に気づかない)
というメリットがあるのです。
意図的にずらして折っている
ことだけでも、見たことのない仕掛け。これで驚いた人もいるのではないでしょうか。
2・3に関しては、
◯横書き主体の中で縦書き
◯周りの文字・画像よりもかなり大きい
という点で目立ちます。これら3点の工夫を行うことで、
掲載商品が目立つ→認知が高まる
という効果を得られます。ちなみに、コーナンのチラシでは、このような特定の商品を特別に目立たせる仕掛けはありませんでした。
ちなみに、この目立つ工夫がなされた商品は、
黄金糖質オフ
というPBの第三のビール。新製品です。PB商品の販売に力を入れることで、
◯NB商品値下げによる粗利益率低下を縮小(販売戦略)
◯競合他社との差別化(商品戦略)
が期待できます。チラシの工夫の裏には、ちゃんと戦略があるのですね。
☆ 今日のまとめ☆
今週のカインズチラシには、売りたい商品を目立たせる見たこともない仕掛けがされてあった。
その仕掛けとは、折り目をずらした部分に掲載することで露出度を高め、横書き主体の中での縦書きや大きな文字・画像採用により目立たせるものであった。
掲載商品はPBの新商品なので、粗利益率の確保・競合他社との差別化という戦略が、PB商品を目立たせる工夫の裏にはある。
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☆ 今日のこぼれ話☆
カインズPBの第三のビール・黄金は、「こがね」と読みます。
昨年はとてもお世話になりました。
黄金はタイ産ですが、韓国産の第三のビールのPB商品がどこのスーパーでも見られるようになった気がします。
売れているのでしょうね。
だからでしょうか、大手ビールメーカーが今年の夏にビールを増産するようです。
神戸フィエスタで飲んで、とても美味しかったから。
ただ、近くのお店に置いていないのが難点です。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→◯
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓
◎営業日誌を付ける→☓