ソイカラ・モノプリデザインPBから考えた、高付加価値商品に求められるものとは?
By choudoudou
先日、近くのファミリーマートで見つけたのが、ソイカラというお菓子。ポッキーやポテトチップスなどの通常のお菓子ではなく、ヘルシーお菓子というジャンルに入るかと思います。大豆を原材料に使ったノンフライ・ローカロリーのお菓子なんです。だから、売場も通常のお菓子売り場ではなく、ヘルシーフード売場(カロリーメイトなどがある場所)でした。ソイジョイの大塚製薬が開発・販売しています。
この商品、その特徴は品質だけではありません。パッケージにも大きな差別化がされていました。その差別化とは、
チャック・ゴムなどを使わなくても密封できる
という点です。密封という表現は少し誇張しすぎているかもしれませんが、商品裏面の説明を読む限り、開封後にパッケージを折り曲げるだけで、封ができるようです。この新型パッケージを見てふと思ったのが、
オフィスや屋外での利用を想定している
ということです。自宅ならば、ゴムやジップロック(またはそのクローン)、フタ付きの缶に入れれば、湿るのを防げます。しかし、オフィスや屋外にはそのようなモノはありません。だから、折り曲げるだけで封ができるパッケージを採用したのだと思います。これだけでも、十分目立つことができます。つまり、ソイカラは、
大豆を使ったヘルシーなお菓子という中身
折り曲げるだけで封ができるというパッケージ
で大きく差別化していることになります。その分、値段も147円と高めになっています。通常、比較的価格の高い商品には、中身に付加価値があります。一方、ソイカラには、中身だけでなく、パッケージにも付加価値があります。パッケージに付加価値を付けることで、147円という高めの価格設定が可能になっているのかと思います。
この付加価値に関して、思い出したのが7月27日に読んだ日経MJの記事。
フランスの都市型スーパー、モノプリが販売する斬新なデザインのPB(プライベートブランド=自主企画)が話題を呼んでいる。パッケー ジには写真や絵が一切なく、文字のみ。商品名にエスプリの利いた一言が添えてある。パリなど大都市で売り上げを伸ばす。(日経MJ2012年7月27日の記事より)
通常、PBと言えば、流通プロセスとパッケージを簡素化し、コストパフォーマンスを向上した商品を指します。その際たるものが、無印良品の商品であり、イオンのトップバリュもその流れを組んでいます。このPBの定石からすると、デザイン性を高めたモンプリのPBは異端になります。しかし、それが売れていると言います。
モノプリのデザインPBの価格が、どの程度なのかは知りません。ただ、デザインに凝るぐらいだから、価格で勝負していないのは明らかでしょう。PBですが、こちらも高付加価値商品です。
ソイカラとモンプリのデザインPBに共通するのは、
パッケージにも付加価値を付けている
という点。単価の高い高付加価値の商品を販売するには、単に中身の品質を向上させるだけでなく、パッケージにも付加価値を付ける必要があるかもしれません。
☆今日のまとめ☆
ソイカラは、ヘルシーなお菓子という中身の差別化でだけでなく、折り曲げるだけで封ができるというパッケージの差別化も行なっている。
同じように、モノプリのデザインPBは、凝ったデザインが人気で売れているという。
両者の共通点は、中身の品質だけでなく、パッケージにも付加価値を付けている点。
品質の向上だけではその良さが伝わらず、パッケージにも差別化が必要とされているのかもしれません。
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☆今日のこぼれ話☆
大塚製薬は、大豆製品に力を入れてきましたが、次はお菓子のようです。
どんな味がするのか気になりますね。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→◯
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→☓
◎腕立て・腹筋30回→☓
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓
◎営業日誌を付ける→☓