大丸神戸店、強みを活かした調味料の新しい売り方とは?
※「アメリカ経済事情」に関しては、サイト「ウォール・ストリート・ジャーナルから見た起業のヒント」にて更新しております。今後、ryotarotakao.comでの更新は行いません。
昨日の日経朝刊に、大丸神戸店のチラシが入っていました。(実は、同じチラシから別内容の記事を発信いたしました。)大丸・松坂屋統合5周年記念のサンクスフェスティバルが、そのチラシのメインテーマ。
大部分がアパレル・雑貨ショップの情報なのですが、食品関連の情報も一部ありました。今回特に注目したいのは、グローサリー売場で販売される調味料についての広告です。
チラシで紹介されていたのは、乳酸菌米糀「白神ささら」という商品。「大丸バイヤーが秋田県白神山地で見つけました。」と明記されているだけあって、巷では知られていない商品なのでしょう。「世界自然遺産のブナの森に眠る乳酸菌を秋田県産米糀に満たしました。」という説明のように、ブームの塩麹でもなく、普通の米糀でもありません。特別な乳酸菌を使った米糀のようです。
説明を読むと、特別な商品であることは容易に理解できるのですが、調味料だけに気になるのがその味。しかしチラシには、味に関する説明は全くありません。考えようによっては、味は人によって感じ方が違うもの。同じ商品でも、美味しいと感じる人もいれば、口に合わないと渋い顔をする人もいます。よって、言葉で説明しても、その味が伝わらないというのが現実。だからこそ、試食販売がなかなか無くならないのです。
ただ、試食販売は、行なってもなかなか食べてもらえません。デパ地下の総菜売場ならばまだしも、加工食品売場であるグローサリー売場は、集客がもともと少ないので、試食をすれば買わずにその場を立ち去るのがなかなか難しい。だから、グローサリー売場での試食は、食べてもらうことさえも苦労します。
そこで、大丸神戸店が「白神ささら」を販売するのに採ったのは、
総菜売場とのコラボレーション。
具体的には、まい泉、梅の花、ポール・ボキューズなどで「白神ささら」を使った総菜を販売するそうです。試食販売ではなく総菜を通して、「白神ささら」の美味しさを伝えようという手段を採っています。これは、総菜売場の充実した、デパ地下の強みを活かした販売方法と言えるでしょう。無料の試食なら少し気が引ける消費者も、有料の総菜ならば一度買おうという気が起こるかもしれません。いやいや、デパ地下で総菜を買う場合、前もって購入する商品を決めていないことがほとんどなので、このチラシや店頭POPで「白神ささら」を使った総菜を目にすると、購入確率は高くなるのではないでしょうか。特に、塩麹好きの消費者ならば、その確率は特に高まると思います。さらに、「白神ささら」を使った総菜は数量が限定されているので、購買動機が高まることになります。
メーカー・小売店とも、コストアップに直面する一方で、店頭売価は変え難い問題に直面しています。そうなると、費用対効果の低い試食販売にメスが入ってもおかしくありません。デパ地下のみならずスーパーでも、加工食品(特に調味料)と総菜のコラボレーションが増えるかもしれません。
☆今日のまとめ☆
大丸神戸店のグローサリー売場は、「白神ささら」の試食販売をせず、代わりにこの調味料を使った惣菜を総菜店で販売することで、調味料販売につなげようとしている。
費用対効果の低い試食販売がクローズアップされれば、総菜とのコラボレーションが、デパ地下・スーパーで増えるかもしれない。
☆What to EAT Yesterday☆
昨日飲んだのが、こちらのビール。
いや、第三のビールです。
ケースで買ったのですが、黒ビール(第三です)のケースは、数が多すぎる。
美味しんですよ、本当に。(大好きです。)
そう言えば、サッポロのエビスクリーミートップ(黒プレミアムビール)をコンビニで見かけました。
黒ビール、今年はブームなんでしょうか。
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☆ 今日のこぼれ話☆
百貨店のチラシは、いろんな仕掛けがありますね。
集客してもらおうという気合を感じます。
ただ商品と値段を並べるだけでは、売れないんですよね。
☆昨日の目標→その結果☆
◎ 朝6時に起きる→☓
◎ 毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話し掛ける→☓
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓
◎営業日誌を付ける→☓