灘の地酒バル、酒造メーカー・飲食店が成功する方法とは?
※「アメリカ経済事情」に関しては、サイト「ウォール・ストリート・ジャーナルから見た起業のヒント」にて更新しております。今後、ryotarotakao.comでの更新は行いません。
昨日、灘の地酒バルに参加しようとしたのですが、とても残念な結果に終わりました。というのも、私が訪問したお店で、バルセットが売り切れていたからです。「残念」という表現をしましたが、実際は、そんな優しい表現で終わらせることは出来ないほどの体験でした。
訪問したお店は、阪神御影駅前の洋風居酒屋。お店の名前は明記しません。調べたい人は、灘の地酒バル公式ページでどうぞ。私が憤怒した理由は、
灘の地酒バル初日の19時頃に、早々と売り切れにしてしまったから
です。昨日始まったばかりのイベントですよ。しかも、そのお店は居酒屋なので、地酒バル開始が17時。開店後2時間しか経過していないのに売り切れなんて、通常のお店ではありえないかと思います。
店長らしき人曰く、
注文が殺到したので売り切れました
とのこと。予測以上に需要があったならば、売り切れるのは当然。仕方ないかと思いますが、バルメニューを見るとそうとも思えません。バルメニューは、
地酒3種と小皿料理
なのです。銘柄を告知しているわけでも、特定の料理を提供すると決めているわけでもありません。恐らく、地酒の在庫が無くなったのでしょう。売れ残りリスクを回避したいから、地酒の注文本数を少なめにしたのかもしれません。ただ、日本酒は賞味期限がないのです。開栓すると少しは劣化しますが、炭酸やワインに比べると、知れています。開栓後の保管に気を配れば、劣化もある程度防げると思います。
在庫が無くなれば、追加注文ができるという体制がなかったのでしょうか。地酒バルは今年初めての試みのようなので、需要予測は大変難しいかと思います。ならば、追加注文ができる仕組みがあればいい。地域の酒造メーカー・飲食店が一丸となってイベントを行なっているならば、追加注文に応じる責任はメーカーにもあるかと思います。コストはかかりますが、せっかく地酒バル目当てに来たお客さんの将来の日本酒購入を考えれば、充分ペイするように思えます。
さらに、私が怒ったのは、
お店が売り切れにして、注文を受けなかったから
です。というのも、そのお店の前には、比較的日本酒の扱い銘柄の多い酒販店があります。地酒バルを目当てにやってきたお客さんをもてなそうという意識があれば、買いに走ればいいのです。提供予定の銘柄がなければ、別の商品を提供すればいいでしょう。事前に銘柄を告知していないのですから。小皿料理に使う食材が無くなったならば、メニューを変えればいい。そのお店は一品料理の多いお店なので、原価を考えて工夫ができたかと思います。そのお店は、地酒バルで盛り上げようとする気が、本当にあるのか?そう疑いたくなります。
これだけではありません。事後の対応もまずかった。地酒バルメニューが提供できないなら、店頭にそう告知すべきです。例えば、「今日の地酒バルメニューは売り切れました」など。また、入店時に店員による説明も全くなし。知らずに入店するお客さんが多々ありました。地酒バルメニューが食べられないと知ったお客さんの多くは、そのままそのお店で食事をされていたことを考えると、提供できない地酒バルメニューを集客の口実に使っていると思われても、仕方ありません。
何もかもが残念なお店でしたが、これはそのお店だけへの影響で終わりません。「バル」というイベントなのだから、そのお店の後に他の地酒バル参加店に行けばいいのですが、その気さえ失せてしまったからです。つまり、1軒のお店での体験が、灘の地酒バルというイベント自体への関心を無くしてしまったのです。これは、「残念」で済ませられないことだと思います。実際私は、同じような体験をしたくないと思い、地酒バルとは関係ないお寿司屋さんに行きました。
怒りの告発のようになりましたが、このような気持ちに至ったのも、灘の地酒バルに期待していたからに他なりません。地元の酒造メーカー、特に中小の酒造メーカーと地元飲食店が一体となって、
日本酒の需要喚起
トライアル客の集客
を図ろうとしていることは、とても大きな効果が期待できると思ったからです。また、通常競合している会社やお店と一つのイベントを行うのは、それなりに難しいことでしょう。顧客・見込み客のベネフィットを考えて、この困難を乗り越えたという意味でも、スゴイことなのです。今回批判したお店も、その地域を代表する居酒屋と言っても過言ではありません。マスコミでも何度か取り上げられています。そんな期待があったからこその、辛口評価になったのだと思います。期待を込めて。
最後に、記事タイトルの回答を。バルイベントを成功させるには、
参加企業・店舗が参加者をもてなす気持ちを強く持つ
必要があるかと思います。具体的には、先ほども触れましたが、
メニューが切れた際の対応を事前に決める
地酒バルメニューを積極的に売り込む
など。また、イベントだけでは酒造メーカー・飲食店にはメリットが少ないのも、よくわかります。ならば、イベント後の売上につながる仕掛けを作ればいいのです。具体的には、
バルメニュー提供と一緒に銘柄の説明が書かれたカードを配る
地酒バル参加者には、飲食店店長のコメントの入ったカードを配る
など。要は、イベント後も、銘柄・お店を覚えてもらう仕掛けです。単にイベントに参加するだけでは、お店・企業は持ち出しになるでしょうから、イベント後の収益につながる仕掛けは必須と考えます。
☆今日のまとめ☆
何もかもが残念だった灘の地酒バル。
この要因は、参加者をもてなそうという気持ちが企業・お店に欠けていたからではないか。
イベント後の収益につながる仕掛けがあると、メーカー・お店のモチベーションは高まるだろう。
☆What to EAT Yesterday☆
で、昨日食べたお寿司はこちら。
これ、回転寿司なんですよ。
ネタが新鮮でとても美味しかったです。
ちなみに、100円均一店ではないのですが、とても繁盛しているお店で、お店前にはいつも行列。
流行る秘訣は、サービスにもありました。
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☆ 今日のこぼれ話☆
阪神も負けたし、特にありません。
昨日のスターティングメンバーを見て、びっくりしました。
二軍じゃないかと。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→☓
◎毎日情報を発信する→○
◎毎日仕事以外の人に話し掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→☓
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→☓
◎部屋や家の掃除をする→☓
◎営業日誌を付ける→☓