ドトールが教えてくれた、マック・すき家が苦戦する原因とは?
前回の記事で、牛丼チェーン3社の値下げについて取り上げましたが、その中で、客数が大きく減少していることを述べました。客数が減った大きな要因は、値下げをしなかったことは想像に難くありません。ただ、もっと構造的な要因もありそうです。
そう思ったのは、先日ドトールでとある光景を目撃したから。その光景とは、60代と思われるシニア層の女性の入店です。通常、セルフカフェを利用するのは、営業途中の会社員、待ち合わせ途中の若者、2・3人の若者です。最近、シニア層も増えたのでしょうか。ただ、カフェを利用しているシニア層は、2人以上が多いという印象がありました。だからこそ、シニア層の女性一人の入店は、かなり違和感があったのです。
そこで、改めて店内を見てみると、シニア層のおひとりさまは、意外に多いではないですか。彼女以外にも、2人いました。見回して感じたのは、その年齢層の高さです。ここでピンと来たのです。牛丼チェーンの低迷の要因は、
若者をメインターゲットにして、シニア層が入店しにくいから
ではないかと。
牛丼チェーンをあまり利用しないのですが、店外から見ると、たいてい来店しているのは50歳未満の学生または仕事を持つ大人。つまり、学校か会社に行っている人なのです。一方、人口のボリュームゾーンは、団塊の世代と団塊ジュニア。このうち、仕事を引退した団塊の世代を、牛丼チェーンは見逃しているのです。これでは、これまでのメニュー・雰囲気を続ける限り、客数減少は避けられません。
マクドナルドにも、この予測が当てはまります。それどころか、牛丼チェーン以上にターゲット層が若いことを考えると、その影響はより大きなものになります。減少トレンドの若者をターゲットにしている以上、大きな変化を起こさない限り、客数は減少するのです。
人口だけで業績が決まるわけではないですが、ターゲット層の胃袋数が上限となる外食市場・食品市場では、人口減少の影響はかなり大きいように思えます。マクドナルド・牛丼チェーンが業績好転を目指すなら、団塊の世代をターゲットとする業態開発が必要になるのではないでしょうか。減少傾向の若者だけを相手にする限り、既存店売上のV字回復はかなり難しいと言わざるを得ません。
☆今日のまとめ☆
マクドナルド・牛丼チェーンが売上低迷に苦しむのは、メインターゲットを若者に設定しているからではないか。
人口のボリュームゾーンである団塊の世代をターゲットとしない限り、業績好転は難しいだろう。
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☆ 今日のこぼれ話☆
先日行ったドトールは、立地の良さもありますが、かなりの人気でした。
その中でも、ミラノサンドがかなり売れていたという印象があります。
ドトールのサンドイッチって、食べたことないので、興味津々です。
☆ 最近買った商品☆
先日買った電子辞書、早速使っています。
これまで使っていたキヤノンとの違いは、発音してくれる単語の差でしょうか。
また、メモ機能・単語帳など、勉強に便利な機能も盛りだくさん。
語学の勉強には持って来いですね。