三宮・センタープラザのとまこ、競争の激しいラーメン業界のブルーオーシャンになるか?
先日、三宮のセンタープラザを歩いていると、新しい飲食店を発見しました。センタープラザは、センター街にあるショッピング街なのですが、小売店よりも飲食店の方が多いという印象があります。しかも、全国ブランドのチェーン店というよりも、地場の老舗店が集積しているイメージ。だから、新しい飲食店ができると、かなり目立つことになります。
このお店の名前は、「とまこ。」トマト入りラーメンがその看板メニューのようです。そして、店内を見れば、その光景に圧倒されました。その光景とは、
来店客のほとんどが女性(平日20時頃来店客15名のうち女性14名)
というもの。ラーメン屋さんで女性ばかりという光景は、これまでほとんど目にしたことがありません。しかも、
ホール担当の店員もほぼ全員女性
だったと思います。(間違っていたらごめんなさい。)そう、このラーメン屋さんは、
女性をターゲットにしたラーメン屋さん
なのです。
ラーメンと言えば、男性がメイン顧客で店内が少し汚いというイメージですね。それを覆したのが、一風堂でしょうか。一風堂は、デートでも使えるラーメン屋さんというイメージ。一方、このとまこは、女性だけでも気兼ねなく入られるラーメン屋さんなのです。
ネットでメニューを調べたところ、女性を集客する工夫がメニューにはありました。それは、
替え玉ならぬかえめし
というメニューです。これは、トマトラーメンの残り汁にごはんとチーズを入れて、リゾット風に食べるというもの。まさに、このメニューこそ、女性をターゲットにしています。その他メニューでは、
トマトラーメンにはトマト5.5個分を使用
トマトに含まれるリコピンを強調
などが記載されている模様で、女性をターゲットにヘルシーさをアピールしているようです。
食べログの情報によると、サービスも良く店内も清潔とのこと。これらも、女性をターゲットにする上で、必須の条件です。Q(料理)S(サービス)C(店内雰囲気)すべてで、女性を集客していることがわかります。
前回、女性・高齢者をターゲットにした外食チェーンの業績が好転していることを取り上げました。センタープラザの他飲食店と比べる限り、女性ターゲットのとまこも集客には成功している模様。よって、激戦(レッドオーシャン)のラーメン業界において、とまこのように女性をターゲットに設定すれば、競争が緩やかなブルーオーシャンを享受できるかもしれません。
☆今日のまとめ☆
トマトラーメンのとまこは、QSC全体で女性ターゲットを明確にしている。
激戦のラーメン業界で、女性をターゲットに設定すれば、ブルーオーシャンになるかもしれない。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
トマトラーメンは、以前東京の太陽のトマト麺で食べました。
調べてみると、関西は大阪・福島の一店舗のみ。
食べたくなりました。