俺のイタリアンはスタバを目指すのか?
タイトルの意味は、俺のイタリアンが多店舗展開を推進しているという意味ではありません。ましてや、カフェ業態の開発を行っているという意味でもありません。その意味とは、
ブランド化による食品への進出
です。
日経新聞に、次のような記事が掲載されていました。
高級料理を低価格で提供する「俺のイタリアン」や「俺のフレンチ」などを運営する俺の(東京・中央)は日本航空の機内食の監修を始める。ハワイ・ホノルル線で、同社の総料理長が考えた機内食を9月1日から提供する。今後は3カ月ごとに新しいメニューに更新していく予定。日航の機内食となることで企業としての認知度向上にもつなげたい考えだ。(2013年8月28日付 日経MJ)
サークルKサンクスは「俺のイタリアン」や「俺のフレンチ」などを運営する外食企業、俺の(東京・中央)と共同開発したパスタとティラミスを9月3日から1カ月限定で販売する。俺のは9月から日本航空の機内食を監修するが、コンビニエンスストアと連携するのは初めてという。値ごろながら満足感の高い商品に仕上げている。(2013年8月30日付 日経MJ)
「俺の」ブランドが、機内食・コンビニ弁当に登場するようです。このコラボレーションが成功したのは、それだけ
「俺の」ブランドに知名度・好感度があるから
に他なりません。逆に、株式会社俺のは、このコラボレーションを通じて、更なる知名度向上を目指しているようです。飲食店の「俺の」がそのブランドを利用して、弁当・総菜に進出したことになります。
この機内食・コンビニ弁当の販売が好調ならば、「俺の」ブランドの加工食品が登場しても不思議ではありません。例えば、「俺の」の料理長が監修した冷凍パスタやケチャップなど。総菜・加工食品など食品分野に進出することで、株式会社俺のは、初期投資の大きな店舗開発やコストが上昇している人材獲得をせずに、売上拡大が可能になるのです。
食品分野に進出して成功した飲食店といえば、スターバックス。店舗だけでなく、スーパーやコンビニにも、スタバブランドのコーヒー商品が並んでいます。さらに、今では、スタバマークの付いたエナジードリンクがコンビニで販売されているほど。株式会社俺のも、スタバ同様に食品分野に本格進出するかもしれません。
☆今日のまとめ☆
「俺の」ブランドの機内食・コンビニ弁当が登場するのは、「俺の」に高い知名度・好感度があるから。
食品分野に進出し成功したスタバも、同じ。
よって、コラボ商品の売れ行きが良ければ、「俺の」の食品が登場するかもしれない。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
近くに「俺の」がなくて興味がある人なら、「俺の」ブランドの食品はとてもありがたいですね。