モスブランドの野菜販売、外食チェーンの内食市場進出が盛んな理由。

海外のモスバーガーby courtesy of Krista

 

モスバーガーがモスブランドの野菜販売に踏み切るようです。

 

モスフードサービスは農家と共同出資する農業生産法人を全国に広げる。静岡と熊本県にある法人を5年で10拠点に増やし、約1400店ある「モスバーガー」で使う野菜に占める調達比率を約7倍の13%に高める。野菜は知名度のある「モス」ブランドを付けて食品スーパーや生活協同組合でも売り出す。技術のある農家をグループ化しつつ、安定経営を支援し競争力を向上。品質の高い野菜を効率よく調達する。(2013年9月12日付 日経新聞朝刊)

 

モスフードサービスは、以前から野菜の生産を行っています。その野菜を店舗メニューに使うためです。利用する野菜の生産から行うことにより、コスト削減だけでなく、安定供給も可能になります。その野菜を、外部の小売店(恐らくスーパー)で販売するというのが、日経の記事になります。

 

このモスの事例も、外食チェーンによる内食市場への進出の一つに他なりません。この流れの筆頭格は、スターバックス。店舗でのコーヒー豆の販売に留まらず、今では、コンビニ・スーパーでスタバブランドのレギュラーコーヒー・インスタントコーヒー・チルドコーヒーなどが販売されています。そして、今年の夏からは、スタバロゴの入ったエナジードリンクが、コンビニの棚に並んでいます。スタバが、内食市場への進出に積極的なことを物語っています。

 

この流れに同調したのがモスなのですが、その背景には、

 

消費者の外食離れ

 

という現実があるのでしょうか。モスバーガーの既存店売上は、マクドナルドよりいいものの、人口減少が進む中で、将来が明るいとは言えません。さらに、アベノミクスで景気が回復基調にもかかわらず、外食業界はまだまだ消費者の節約志向から逃れられていません。消費者の外食機会が減るならば、内食需要をすくい取ることで、売上を増やしたい。モスバーガーなどの外食チェーンが、このように考えても全く不思議ではないのです。

 

そして、スーパーのアイスクリーム売場を見ると、ドトールブランドのアイスが販売されていました。外食チェーンの内食市場への進出は、今後さらに増えることでしょう。

 

☆今日のまとめ☆

モスバーガーがモスブランドの野菜の販売に踏み切るのは、外食チェーンによる内食市場への進出の一つ。

この背景には、消費者の外食離れがあり、内食需要をすくい取ることにより、売上を増やそうという目的である。

 

 

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☆  今日のこぼれ話☆

今年のボジョレーヌーボー商戦、かなり早いですね。

ローソンでは、8月終わりからチラシが設置されていました。

今年は、価格帯が少し高くなった印象です。

 

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