難波高島屋の銘菓百選を見て感じたトレンド

Photo:銘菓 玉椿 By:ymorimo
Photo:銘菓 玉椿 By ymorimo

 

久しぶりに難波に行ったので、高島屋の巨大なデパ地下を視察しました。阪神梅田のデパ地下もよく混んでいますが、高島屋もそれに負けじと混み合っています。心斎橋の大丸と比べると、集客力の高さが実感できます。阪神よりもモダンであり、阪神と阪急うめだ本店を足して二で割った感じでしょうか。ただし、大きさは阪神よりもずっと大きいですね。

 

この高島屋で一番驚いたのが、銘菓百選が混み合っていたこと。銘菓百選とは、日本全国の銘菓を集めた売り場で、自分で好きな商品をカゴに入れてレジで決済するという、セルフサービススタイルです。たいていの百貨店には同様の売り場があるのですが、あまりお客さんがいないのが特徴でしょうか。どちらかというと、ケーキを含めた生菓子や総菜の方が人気であり、地方銘菓売り場は、百貨店が品揃えとして設置している感じを強く受けます。

 

ただし、この風潮に少し変化が起こっています。高島屋ほどではありませんが、阪急うめだ本店やJR大阪三越伊勢丹でも、地方銘菓売り場が閑散としていることが少なくなりました。それなりにお客さんがいるのです。ちなみに、高島屋は単にお客さんがいるだけでなく、レジに行列ができるほど。金曜の夕方~夜という混み合う時間帯ですが、行列ができる銘菓売り場を見たことがありません。

 

地方銘菓売り場に人気が出てきたのは、高齢化が影響しているのではないでしょうか。シニアは若者よりも地方銘菓の知識があり、美味しい商品を知っています。実際、地方銘菓売り場にいる消費者のほとんどは、シニア層です。

 

さらに、国内旅行人気が、地方銘菓好きを増やしている可能性があります。これも、シニア層に多い傾向があります。地方に行けば、その土地々々のお土産を買って帰り、美味しいと感じる商品と、巡り合うこともあるはず。その商品が百貨店の地方銘菓売り場にあるかどうか、探す人もいるでしょう。

 

また地方銘菓売り場では、各地方の商品をいろいろ選ぶことができます。恐らく現地では箱入りの土産物で売られているであろう商品を、一個単位(小袋単位)で購入することができます。よって、地方銘菓売り場に行けば、好きな商品を少量多品種購入することができるのです。これは、現地にはない利便性です。

 

 

その他、単価の低さや日持ちの長さは、デパ地下スイーツにはない優位性です。ちょっと甘いモノを食べたい時に、あまりお金を掛けずに買えるのです。日持ちをするので、ちょっとした手土産やプチギフトにもピッタリです。

 

このように地方銘菓売り場は、高齢化や多品種少量購入・低単価という消費者ニーズに合致することで、集客を増やしているのではないでしょうか。

 

☆今日のまとめ☆

デパ地下の地方銘菓売り場の集客数が増えているのは、高齢化の影響だろう。

年齢が高いほど地方銘菓に詳しく、和菓子が好きだから。

また、多品種少量購入が可能で、単価が低いので、消費者ニーズに合致していることも、人気の理由ではないか。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

高島屋の銘菓では、シニアだけでなく30・40代の女性も多く発見しました。

和菓子好きが増えているのかもしれないですね。

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