グランピング人気とその影響

Photo:Camping Holiday in Scotland By:David Blackwell.
Photo:Camping Holiday in Scotland By David Blackwell.

 

日経MJにグランピングに関する記事が掲載されていました。

 

手ぶらで参加でき、ホテルのようなおしゃれな空間でキャンプを楽しむことができる「グランピング」が注目を集めている。昨年から今年にかけてプランを提供する施設が相次いで誕生。アウトドア経験のない人も手軽にキャンプ気分を味わっている。(2014年6月18日付 日経MJ)

 

グランピングとは、簡単に言えば高級なキャンプ。面倒な準備や素人には難しい作業を無くすだけではなく、高級ホテル並のコッテージがある施設を使い、豪華にキャンプを行うことです。このグランピングが人気だそうです。

 

グランピングの人気を因数分解すると、次のようになるでしょうか。

 

グランピング人気=「高級さ・快適さ」X「簡単さ・高い利便性」

 

キャンプは楽しいものの、それなりの技術を要し、さらに準備などが面倒で、手が汚れる作業も発生します。その負の要素を無くすことにより快適にし、さらに通常のキャンプには要素である「高級さ」を付加させることにより、キャンプを進化させているのです。消費者の不満を解消するという点は、ビジネスの基本と言えます。さらに、単に不満を解消するだけではなく、高級さを取り入れることで、キャンプの付加価値を高めています。消費者の満足度が高くなる分、客単価を高く設定することができます。

 

グランピングは、「高級ホテル」X「キャンプ」と分解できるかもしれません。単に高級ホテルに泊まるだけではなく、キャンプも体験できるのです。キャンプという体験の価値が高まれば、高級ホテルに泊まる価値は相対的に低くなるかもしれません。その結果、宿泊サービスしかない高級ホテルは支持を失い、宿泊サービス+αが必要となります。体験の醍醐味を知った消費者は、高級さだけでは満足できなくなるかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

グランピングとは、面倒で汚くなるというキャンプの負の要素を排除するだけではなく、高級ホテル並のサービスを付加することで、人気を博している。

その人気の理由は、通常のキャンプにはない「高級さ・快適さ」と「簡単さ・高い利便性」を兼ね備えているからである。

キャンプなどの体験の価値が高まれば、高級ホテルの持つ高級という価値は相対的に低くなる。

高級ホテルにも、プラスαの価値が求められるのではないか。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

そう言えば、もう何年もキャンプってしていないことに気づきました。

 

 

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