企業にとって怖い「忘れられる」ということ。
先週末の出来事。ふと、食材を貯蔵しているラックを見ると、米がほとんどないことに気づいた。普段ならば、ここでお米の配達サービスにネットから注文をするのであるが、今注文しても届くのは翌日になり、当日ご飯が食べられない。そこで、その日行く予定であったホームセンターでお米10kgを買うことになった。
この出来事を経営的に話すと、
◎ お米の配達サービスが、顧客からの注文機会を逃した。
ということになるだろう。その結果、ホームセンターにお米の売上が運良く飛んでくることに。私は決して、この配達サービスに不満を持っているわけではない。単に、
◎ 注文するのを忘れていた
ために、すぐに引き取れるホームセンターで買う羽目になってしまったのだ。いつも配達サービスで注文するお米は、ブランド米であるためか値段は安いのだが、価格の割に充分おいしい。このお米に満足しているため、もう4・5回は連続して同じ物を注文している。さらに、
◎ 忘れられていた
ために一回の注文を逃しただけではすまない。これからは今回ホームセンターで買ったお米が購入の際の選択肢となり、いつものお米は、この“一騎打ち”に勝たなければ、注文をもらえなくなる。大きな失態を犯したことになる。
消費者は、毎日のようにいろんなモノやサービスを購入しているので、特別な感動や驚きがない限り、買った商品や買ったお店を覚えていない。だから、お店側から何かしらメッセージを送らないと、忘れられてしまう。今回も、お米の配達サービスからDMやニュースレターが来ていたら、在庫を調べて注文していただろう。メッセージが顧客ごとにカスタマイズされていたら、さらに顧客が読む確率は高いだろう。たったハガキ一枚を送るだけでも、思い出してもらえれば注文がもらえるかもしれないわけだし、もらえなくても他社に浮気されなくて済む。(特に、お米のようにリピートが生まれる商品ならば、注文がもらえる確率は高いだろう。)商品に大きな差別化が見られない業界ならば、この些細なサービスができるかどうかが、繁盛するか停滞(そして倒産)するかの分かれ目になるのだろう。
☆ 今日のまとめ☆
消費者は、毎日のように消費をしているので、買った商品やお店をほとんど覚えていない。
だから、忘れられるということが、買わない大きな理由になりうるのである。
忘れられないためには、顧客にメッセージを送る必要がある。
この些細なことができるかどうかが、企業の成長に大きな影響を及ぼす。
☆7/28の目標 ☆
1 プライベートブログの更新 ◯
2 午前7時起床 〇
3 毎朝、鏡の前で笑顔の練習 〇
4 腕立て・腹筋を各30回 ◯
5 部屋・事務所などの掃除をする ×
6 手帳に今日の反省の明 日の希望を書く。×
7 読書(書籍・雑誌)をする ◯
8 毎朝、ツイッターでつぶやく ×
☆ 今日のこぼれ話☆
近々、遠方への出張が重なるために、スルット関西の関西3daysパスを購入しました。(出張と言っても、関西のため。)
このパスは5000円で販売されており、8月22日までのどの3日間でも関西一円の私鉄・地下鉄・バス(指定のある路線のみです。)が乗り放題になります。
私が使うのは2日間なので、1日余ることになります。
お盆明けにでも京都か奈良に行ってみようかな、とたくらんでいます。
(今 日の言葉)
「起 業家十戒:つぶれない会社にする。一勝九敗でよいが、再起不能の失敗はしない。キャッシュが尽きればすべてが終わり。」
(ファーストリテイリング社長柳井正著 「一 勝九敗 (新潮文庫) 」よ り)