100g294円のサラダが示す、RF1の苦境ぶり。
By Xin Li 88
※「アメリカ経済事情」に関しては、サイト「ウォール・ストリート・ジャーナルから見た起業のヒント」にて更新しております。今後、ryotarotakao.comでの更新は行いません。
先日、神戸・元町の大丸に行った際、デパ地下に寄りました。デパ地下は、高付加価値の高単価商品が販売されている場所なので、価格に頼らない売り方を学ぶ勉強の場でもあります。
今回取り上げたいのは、RF1。高付加価値のサラダを販売するお店です。サラダというサイドディッシュをメインに販売しているのですが、その価格は高い。スーパーで販売されている商品とは、全く別世界の値付けがされています。多い価格帯は、100g399円。この高級業態で、294円のサラダが販売されていました。しかも、3種類も。
比較的価格に敏感な顧客向けの商品と思いきや、何か目立つPOPが付けられているので、販促を強化している商品のようにも見えます。ここで疑問が生じます。
なぜ、RF1は客単価が減少するというリスクまで犯して、294円サラダを販売するのか?
その答えは、月次実績にありました。答えは、
既存店が販売不振だから
であると考えます。もう少し詳しく述べれば、
客数が減少しているから
ではないでしょうか。
RF1の8月既存店実績を見ると、前年割れの96.9%。前年割れとは言え、7月の既存店実績よりは、減少幅が回復していると読み取れます。しかし、前年6月・7月の既存店売上が前年比100%以上を達成したことを考えると、8月の前年割れには別の意味が加えられます。その意味とは、
既存店売上が急激に悪化している
ということです。今年6月・7月の前年割れは、昨年の売上好調の反動だと考えられるからです。ちなみに、その前月5月も前年割れながら、98.7%。8月の96.9%がいかに悪いかがわかります。
RF1に苦戦ぶりは、既存店だけではありません。全店売上も全く振るわない実績になっています。次の数字を見れば、一目瞭然。
【RF1全店売上実績】
2012年5月~8月→すべて前年割れ
2013年4月期(2012年5月~2013年4月)のRF1新規出店が、今のところ1店舗のみ(東京ソラマチ店)がその大きな要因かと当初予測していました。しかし、2012年4月期の決算説明資料を見ると、RF1の店舗数は、期首186店・期末185店なので減少していることになります。2012年4月期は、店舗数が減少する中で全店売上高が前年をクリアした一方、8月までの2013年4月期では、店舗数が1店舗増える中で全店売上高が全月前年割れを起こしています。これは、RF1が急激に売上不振に陥っていることを表しているのではないでしょうか。
この要因については、もう少し分析する必要がありますが、少なくとも一つ言えることがあります。それは、
高付加価値高単価の総菜が、昨年と比べて売れなくなっている
ということです。商品開発が活発で、商品陳列のうまいRF1でさえ、売上が低迷しているということは、食品の売行きが急速に悪くなっていることを物語っているのではないでしょうか。
☆今日のまとめ☆
294円サラダの販売を強めるRF1。
その背景には、既存店のみならず全店の売上不振がある模様。
高付加価値・高単価の総菜が売れなくなっている。
食品全体の売上も急速に悪くなっているのではないか。
☆What to EAT Yesterday☆
昨晩食べたのは、ボンゴレロッソ。
こちらの商品を利用しました。
既に味付けされてあるトマトソースなので、具材と混ぜて、塩少々振れば出来上がり。
使い勝手がいいので、重宝しています。
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☆ 今日のこぼれ話☆
阪神梅田のデパ地下を見る限り、総菜は売れているように感じるのですが、実績では違うみたいですね。
デパ地下総菜は、確かに高い。
でも、外食するよりは安い。
家族での外食に対する代替品と考えれば、今後伸びるようにも思えます。
☆昨日の目標→その結果☆
◎ 朝6時に起きる→☓
◎ 毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話し掛ける→☓
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓
◎営業日誌を付ける→☓