スイーツギフト売り場

 Werner Kunz

先々週、阪急うめだ本店を視察。梅田に出る用事があったので、いつもの売れ行きチェックです。なぜ、百貨店を重点的に視察しているかというと、梅田の百貨店は集客力があるから。特に、消費旺盛なシニア層が比較的多いからです。また、アベノミクスの影響も、顕著表れるからです。

 

今回は、いつものデパ地下だけでなく、上の階まで足を運びました。そこで目に入ったのは、

 

人の少なさ。

 

少ないとは、デパ地下との比較。デパ地下は、依然混み合っているのですが、上のファッション関連のフロアは、デパ地下ほどの混み様はありません。デパ地下のターゲットが来店客全員なのに対し、各フロアは特定のターゲットが設定しているので、構造上仕方がないことかもしれません。

 

特に少なかったのが、

 

リビング用品・時計・贈答品

 

のフロア。7階になります。来店客よりも店員の方が多いかったほど。単価の高いフロアなので、仕方がないかもしれません。また、もともと外商を販売のメインルートとする商材のフロアなので、阪急としては想定内なのかもしれません。このフロアを見る限り、アベノミクスの影響はほとんどない模様。いやいや、昨年はもっと少なかったのかもしれませんね。ここまでお客さんが少なければ、逆に近寄りがたいと感じる人がいるのではないでしょうか。負のスパイラルに入っているのかもしれません。

 

と、そんなことを思ったのですが、7階以上に閑散とした売場を後で発見することに。しかも、時期から考えて、もう少しお客さんがいても不思議ではない売場なのです。だから、リビングフロア以上の驚きでした。その売場とは、

 

お中元ギフト売場

 

なのです。阪急うめだ本店のお中元ギフト売場は、22日にオープンしたばかり。最初の週末ではないですが、開設されてからまだ間もないのは間違いありません。「6月にも入ったから、そろそろお中元でも・・・」という人は、それなりにいるでしょう。にもかかわらず、ほとんどお客さんはいませんでした。夜19時頃に行ったので、時間が悪かったのかもしれません。ただ、その時間でも阪急うめだ本店全体の来店客数は、それなりにあったかと思います。

 

なぜ、お中元ギフト売場に人が集まらないのか?その理由は、売場を見ればすぐにわかります。その理由とは、

 

単に商品を並べているだけにすぎないから

 

ではないでしょうか。カタログに掲載されているのを、そのまま現実に写したと言っても、過言ではなりません。わかりやすい商品説明があるわけでもなく、特に売りたい商品が強調されているわけでもありません。しかも、スペースの関係上、カタログほど多くの商品を陳列できるわけでもなく、品揃えでも魅力的ではありません。

 

私の予想では、

 

ネット通販やカタログが便利だとしても、シニア層はまだまだ実物を見て選びたい

 

と考えていました。しかし実際は、売場に足を運ぶ人自体少なかったのです。

 

お中元商戦の記事を見ると、店舗販売よりもネット通販の伸びに期待している模様。

 

高島屋東京店(東京・中央)は29日にギフトセンターを開いた。大相撲の振分親方(元小結・高見盛) が一日店長として決起大会に参加。岡部恒明副店長は「今夏の中元はちょっといいものを贈ろうという機運が高まりそう」と話した。同店の平均単価は前年比微 増の4500円を見込む。販売目標は同店で2・7%増、高島屋全体で1・2%増。内訳は店頭が0・4%増、インターネット通販は12・6%増だ。(2013年5月31日付 日経MJ)

 

ならば、ここまで広い売場が必要なのでしょうか。売場効率を考えると、もっと小さくてもいいはず。それとも、アベノミクスの影響で、ギフト売場に来る来店客が増えると読んだのでしょうか。今のところ、その目論見は外れているように思われます。ただし、店舗ならではの売場作りをすれば、お中元売場ももっと活性化するのではないでしょうか。今のところ、リビング用品フロア同様、人が少ないがゆえに近づきがたい売場になりつつあります。

 

 

☆今日のまとめ☆

阪急うめだ本店で一番寂しい売場は、なんとお中元ギフト売場。

その理由は、カタログのまま並べているからではないか。

売場に魅力がない以上、集客は伸びず、その結果さらに近づきがたい売場になる恐れがある。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

試食をしている百貨店もありますが、その試食もなかなかしづらいのが現状でしょうか。

お得意様の売場という感じがして、私には近づきがたいですね。