目の当たりにして初めて分かった、カーブス型フィットネスが支持を受ける理由。

カーブスのジャンクフード?

by courtesy of Toban Black

 

 

先日、なんばパークスに行ったのですが、そこで見た光景が忘れられません。その光景は、女性用フィットネスのボディーズランニング+(プラス)でのこと。女性が輪になって、数分おきにトレーニング方法を変えていくスタイルのジムで、業界最大手(?)のカーブスと同じタイプです。

 

カーブスの店舗は、ビルの二階など外から見えにくい場所にあることが多く、会員でなければ、その実態は公(おおやけ)にされていません。だからこそ、女性が気兼ねなく体を動かせるのであって、これがウリの一つでもあります。しかし、ボディーズランニング+は、カーブスとは異なり、ガラス越しに教室があり、外からは丸見え。よって、カーブス型女性用フィットネスを初めて目にすることができました。

 

パッと見たところ、何のことはない光景です。女性が体を動かして、時間が来たらインストラクターがローテーションを指示し、女性は次のトレーニングに進みます。ただし、次のトレーニングに進むに当たっては、会員である女性の意志は全く関係ないのです。ほとんど強制的に、次のトレーニングを始めなければならないのです。いくらしんどいと思っても、関係ありません。(もちろん体調が悪くなれば、途中で抜けられるでしょう。)

 

しかも、自分が次のトレーニングに進まなければ、他の会員が次に進めません。自分一人の都合で同じトレーニングに留まれば、他の会員の迷惑になるのです。この共同体意識も、強制力に拍車を掛けます。

 

もし、一人でトレーニングをしていたらどうでしょうか。疲れを感じれば、きっと休むでしょう。さらに疲れたら、トレーニングを中止して、帰宅するかもしれません。こうやって、当初予定していたトレーニングは、簡単に反故にされてしまいます。しかし、カーブス型トレーニングならば、強制力と共同体意識があるので、意志を曲げることは難しくなり、決めた通りトレーニングできるのです。

 

【カーブス型トレーニングの特徴】

[1]数分おきにローテーション→強制力

[2]輪になって移動→共同体意識によりさらなる強制力

 

この強制力がうまく働く仕組みがあるからこそ、カーブス型トレーニングの店舗が増えたのではないでしょうか。もっと言えば、会員は強制力にお金を払っているのです。クリックひとつで買い物ができたり、スマホからどこでもコミュニケーションができるなど、社会の利便性が高まり、生活の自由度が高まっているからこそ、逆に強制力のあるサービスが求められているのかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

社会の利便性・自由度が高まれば、意志が弱くなりやすい。

だからこそ、カーブスのような強制力のあるサービスにお金が支払われるのではないか。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

もちろん、カーブスには、「女性だけ」という大きな差別化要素があり、この要素も支持を受ける理由です。

ただ、今回トレーニング風景を目の当たりにして、その強制力を感じました。

 

 

 

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