クローズド懸賞は、単にプレゼントを送るだけのものではない。

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店舗経営の場合は、リピーター作りに大きな力を注いでいる。その際たる方法は、ポイントカードだろう。ただし、カードを作るのがタダで、1ポイントから1円として使えるとなると、普段使わないお店でもとりあえずカードを作って、ポイントを貯めずにすぐに使おうという消費行動を取ってしまう。ポイントに利子は付かないのだから、ポイントはできるだけ早く使うことは、経済的に正しい。しかし、お店側からすると、リピーター作りに全く寄与しなくなる。そればかりか、ポイント付与率の競争が激しくなり、価格競争に陥ってしまう。


小売店経由で商品を販売しているメーカーも、人口減少時代の日本では、継続的に自社商品を購入してくれる顧客を増やすことが重要になる。しかし、ここで大きな問題が発生する。それは、

◎     誰が購入したかわからない

という問題である。メーカーが把握できるのは、直接取引のある卸企業(または直取引の小売店)とその先の小売店までだろう。買ってくれる消費者を特定することは、特に何もしなければ不可能だった。そこで、メーカーは、クローズドの懸賞をして、継続的に買ってくれる消費者に報いようとする。表面的には、プレゼントを企画することによって、売上を喚起する役割を果たすのであるが、うまく使えば、買った消費者を特定することができる。ほとんどのプレゼント企画では、名前・電話番号・住所などの個人情報をメーカー側に知らせなければならず、メーカーはプレゼント企画に予算はかかるものの、自社商品を買ったことのある顧客の個人情報を獲得できる絶好の機会なのである。


ほとんどのクローズド懸賞は、商品の袋に付いた指定のマークをハガキに貼って送らなければならない。ネット全盛の時代に、時代錯誤の方法のように思えるが、マークをデータとしてネットを通じて送ってもらうと、コピーされる恐れがある。だから、いまだにハガキという手段を使っているように思える。また、最近では、飲料メーカーなどで、商品にシリアルナンバー付きのシールを貼り、このシリアルナンバーをサイトで入力すれば、応募できるという画期的な方法を取る企画もある。しかし、まだまだこの方法を取るのは一部のメーカー・商品に限られる。シリアルナンバー付きのシールは、二重構造になっており、シールをめくると番号がわかる仕組みである。だから、恐らく単価も高いはず。さらに、商品にシールを貼るというコストもバカにならない。新たに、シールを自動で貼付する機械を既存ラインに組み込む必要があるし、機械のコスト・導入費用は大きい。かといって、人手で貼るわけにもいかない。だから、ネット上やスーパーでクローズド懸賞を調べる限り、90%以上はハガキで応募しなければならない。


応募方法はいいにしても、せっかく顧客情報が取れたのだから、もっと販促に利用してもいいのではないか。私も何度か懸賞に応募したことはあるが(残念ながら勝率は1割未満)、それっきり何もなし。せめて、メールアドレスを書いてもらい、そのアドレスあてに新商品の案内などを送ると、そのメーカーに愛着が湧くもの。年始に、社長のご挨拶などが届くと、うれしく思う消費者は多いのではないだろうか。また、一定期間だけ販促に使うのではなく、年中ハガキでマークを送ってもらうというのもおもしろい。これで、誰がリピーターかが判明する。そのリピーターに、何か特別なプレゼントなどが届ければ、きっと感動するだろう。本来ならば、リピーターこそが、報いられるべきだろう。オープンに誰でも特売価格で商品を買えるのではなく、リピーターだけの特売があってもいいと思う。


クローズド懸賞は、リピーター作りに活用できる方法だけに、単に抽選してプレゼントを送るだけで終わるのはもったいない。これは、ポイントカードにも同じことが言える。ポイントカードを持っている店舗から、DMが郵送やメールで届いたことはほとんどない。せっかく、ポイントという擬似通貨を提供しているのだから、もっと販促・リピーター作りに活用するべきだろう。


☆今日のまとめ☆

メーカーによるクローズド懸賞は、一時的な販促だけに使うのはもったいない。

常時応募を受け付ければ、リピーター作り・リピーターとのコミュニケーションに活用できる。


☆12/7の目標 ☆

1  プライベートブログの更新 ◯

2  午前6時起床 ☓

3  毎朝、鏡の前で笑顔の練習 ☓

4   腕立て・腹筋を各30回 ◯

5  部屋・事務所などの掃除をする ☓

6  手帳に今日の反省の明 日の希望を書く。〇

7  読書(書籍・雑誌)をする ◯

8  毎朝、ツイッターでつぶやく ×


☆今日のこぼれ話☆

先日ネットで見つけたワインのiPhoneアプリを使ってみましたが、調べたワインの情報はありませんでした。

星の数ほどあるワイン。

商品名で特徴を調べるサービスは、現実的に難しいように思えます。

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