「楽天で買う」という落とし穴
※実際に購入したものとは異なります。
先日、楽天でお米を購入しました。通常、お米は両親からいただくことになっているのですが、たまたま今回は在庫が少ないということで、買うことに。近くのスーパーやホームセンターで買ってもいいのですが、楽天ポイントを消化したいといこともあって、今回は楽天を選びました。
楽天のサービスを使っていると、ポイントが知らない間に貯まるので、ネットで何か買う時はまずは楽天を調べてしまいます。そこで、なぜ楽天を選ぶかを自分なりに考えみました。一番大きな理由は、
◎楽天ポイントを消化したいから
でしょう。今回もこれで楽天を選びました。「期限付きのポイントがよくあるので、無効になる前に使ってしまおう。」という気が起こるのも、楽天ポイントの特徴。つくづく、楽天はポイント付与のやり方がうまいと感じます。
次に楽天をついつい使ってしまう理由は、
◎特にそこで買おうと思うネットショップを知らないから。
ネットショップが星の数ほどあるのはわかっています。グーグルで検索すれば通販サイトを見付けられることでしょう。しかし、そのお店が信頼できるかどうかはわかりません。いい加減なモノを販売しているかもしれないですし、もしかしたら入金したものの発送してくれない詐欺サイトかもしれません。だから、ネットモールではない単独で運営しているネットショップで買うことは、ネットモールの扱っていない商品を購入する場合を除いて、ほとんどありません。
知り合いの信用出来る人がネットショップをやっていればいいのですが、不幸ながら私にはそのような人がいません。もちろん、地元近くのお店でネット注文を受け付けているところもあるのですが、そのお店を特に選ぼうという理由が見当たらない。一度使っても次に使う理由がないため、それっきりになっているお店が多いのが現状でしょうか。放ったらかしにされて、お店の存在自体を忘れていることも多々あります。
このように述べると、
ネット通販を行うならば、楽天に出店すればいい。
という結論にありそうですが、そうでもありません。その理由は、先ほど私が述べた文章に隠されています。その文章とは、「楽天を選びました」というもの。
何を言いたいかというと、消費者として楽天で買ったという記憶はあるのですが、楽天のどのお店で買ったかという記憶はないのです。一度買った商品が、とびきり美味しかったり使いやすかったりすれば、またそのお店で買おうという気になり、どこで買ったかを調べます。しかし、可もなく不可もなくという評価ならば、買ったお店のことはほとんど記憶に残りません。
確かに、サイトの購入ボタンをクリックした後に、注文確認メール・発送連絡メールが来て、お店とのコミュニケーションが始まります。しかし、その時に商品名と価格はちゃんと確認するものの、お店の名前はほとんど見ません。だから、お店の名前が記憶に残らないのです。
商品購入後に、お店からメールマガジンが届くこともあります。一度でもお金を出して買った顧客は、見込客(商品に興味はあるものの、まだお金を出して買っていない消費者。)よりもリピート購入してくれる確率が高いとされます。だから、お店は顧客にメールマガジンを出して、お店の存在を忘れないようにしてもらうのです。たとえメール本文を読んでもらわなくても、お店からのメールが届いていることで、お店の存在を顧客の記憶にとどめておくことができます。これもメールマガジンの大きな役割です。
しかし、楽天の各種キャンペーンに参加すると、通販企業から凄まじいい種類のメールが届くので、その多くのメールに購入したショップからのメールマガジンが埋もれてしまうのです。キャンペーンでよくあるのは、通常よりもポイントが多く付与されるキャンペーン。期間やお店を限定した企画なのですが、この企画に参加できる条件として、指定されたネットショップからのメールマガジンを受けなければなりません。複数のキャンペーンに参加すると、受けるメールマガジンの種類が凄まじい数に膨れ上がります。その結果、楽天で登録したメールの受信トレイが、ネットショップからの売り込みメールでいっぱいになってしまいます。メールマガジンの解除も可能なのですが、メールマガジンの種類が凄まじく、その煩わしさで閉口してしまいます。よって、楽天に登録するメールアドレスを楽天専用にして、そのままほったらかしにしている人も多いのではないでしょうか。そのアドレスにメールマガジンをいくら送っても、効果がほとんどないことは、言うまでもありません。一度でも購入したお店だけ別扱いしたくても、買ったお店の名前が思い浮かばない。よって、楽天に登録したメールアドレスにネットショップからメールを送っても、リピート購入にはつながないことになります。
楽天の一番大きな魅力は、その集客力。ネットモールに属さず単独でネットショップを始めると、まずはその存在を知ってもらうために大きな労力を余儀なくされます。楽天に出店すると、そのハードルをスキップできる。だから、会費と手数料を払ってでも楽天に出店しようという企業が、どんどん増えているのです。しかし、その集客力は、楽天内の個々のお店の集客につながり、そのお店の常連作りに寄与すればいいのですが、実際はそうではないようです。楽天の集客力は、楽天内での販売につながるものの、お店ではなく楽天の常連作りにしかならない。流通総額が年々増加する楽天に出店すれば、ネット通販を運営するハードルが下がるような気がします。しかし、そこには、自分のお店が顧客に認識されないという大きな落とし穴が潜んでいるように思えます。
☆今日のまとめ☆
楽天でモノを購入した場合、どのお店で買ったかよりも楽天で買ったという印象が強く残る。
購入したお店からメールマガジンが届いても、楽天からのメールに埋もれてしまい、気づかない。
結局、楽天の集客力は、個々のお店ではなく楽天の常連作りにしか寄与しないのではないか。
ネット通販のハードルを下げてくれる楽天には、自分のお店が顧客に認識されないという大きな落とし穴が潜む。
☆今日のこぼれ話☆
今回の内容は、楽天批判のようになりましたが、楽天で成功されている企業があるのも事実です。
特に、最近はマルイなどある程度ブランド力のある企業が、楽天にも出店される事例が増えているように思えます。
ブランド力があるなど差別化の進んだ企業は、楽天内でも認識される確率が高く、楽天での売上が常連作りにつながります。
結局は、どのように差別化して、顧客にどのように認識してもらうかが、重要なのでしょう。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→☓
◎毎日情報を発信する→☓
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→☓
◎腕立て・腹筋30回→〇
◎自宅のある12階まで歩いて登る→☓