オールドネイビー

(from Flickr

◎本日のニュース

1)見出し
Old Navy to Sell College Team Gear

【出典】
http://goo.gl/It2yC

2)要約
米アパレル大手ギャップ社のオールドネイビーは、
アメリカの70を超える主要大学スポーツチームの
衣服・雑貨などの販売を予定している。

大学側の目的は、チームブランドの商品販売を強化ことにより、
ライセンス収入を増やし、
スポーツ活動の収支を改善することにある。
それは、大学の予算削減で、
スポーツ活動の収支が悪化傾向にあるからである。
オールドネイビーでの販売を開始することで、
在学生や卒業生以外のファンやその他消費者に
販売する機会を得られる。

オールドネイビーの目的は、
大学ブランドや大学関連市場の魅力的な価値を活用して
、収益を回復することにある。
オールドネイビーの第1四半期の既存店売上高は、
昨対比2%減に終わっている。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
College athletic departments are getting more aggressive
about profiting from their teams’ brand names.

4)キーとなる英文の和訳
大学の運動部は、より積極的に
チームブランドネームからの収益獲得を目指している。

5)気になる単語・表現
department      名詞      部門、部;省、局、課
profit from     自動詞句    ~から利益を得る

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
アメリカの大学スポーツ人気のすごさは、
以下の数字から読み取ることができる。
◯全米の大学スポーツで最大の収益を上げている
テキサス大学オースティン校(the University of Texas at Austin)では、
2009年~

2010年の年度の収益が約1億4400万ドルに達している。
そのうち、ブランドのライセンス収入が約1000万ドルあり、
収支は1300万ドルの黒字である。
◯大学スポーツのライセンス収入は、年間約43億ドル。
MLB(Major League Baseball)の50億ドルに比べると少ないが、
NBA(National Basketball Association)の30億ドルや
NFL(National Football League)の32.5億ドルよりも大きい。
◯2010年の大学スポーツ参加人数は、
10億人以上。一方、MLBは7300万人、
他の三大プロスポーツはそれぞれ約2000万人。
大学スポーツに参加するチーム数・スポーツの種類を考えると、
プロスポーツよりも市場規模が大きくなるのは理解できる。
しかし、そのマスコミ露出度やスター性を考えると、
プロスポーツの認知度の方がはるかに高いはず。
だから、これらの数字は、大学スポーツ市場が
意外に大きなことを物語っている。オールドネイビー(Old Navy)はこの大きな大学スポーツ市場に目を付けた。
ただ、その市場は大きいだけでなく深いとも言える。

大学スポーツに一番関与するのは、在学生だろう。
好きで入った大学だから、
知らない間に自分の大学のチームを応援してしまう。
そして、その愛校心は卒業後も続くので、
卒業生も自分の大学のチームを応援することになる。
愛校心というのは、たとえチームが弱くなっても変わらない。
ましてや、他の大学チームに魅力的な選手が入っても変わることはない。

このような大学への愛着は、商品や企業への愛着とは全く異なる。
競合品で魅力的な商品が登場すれば、
これまで買っていた商品から競合品に切り替える消費者も多いだろう。
そこには、経済合理性が働くからである。
愛校心には経済合理性は働かず、
在校していたかどうかが一番の問題になる。
愛校心によって結ばれた大学と消費者の関係は大変深く、
この深い両者の関係は、大学ブランド商品の購入確率を大きく高める。
さらに、この深い関係は価格によって動じることが少ないので、
客単価を引き上げることができ、これが売上増・利益増につながる。
これらは、オールドネイビーにとって大きなメリットである。
だからこそ、大金を掛けて、
大学のスタジアムやアリーナで巨大プロモーションを掛ける。

また、オールドネイビーは、
大学のチームブランド商品を扱うことにより、
これまで来店が期待できなかった層を集客できる。
つまり、大学ブランドは新規顧客獲得に貢献してくれる。
これは、既存店売上の拡大につながる。

一方、大学側は、全米約1000店舗での
大学チームブランド商品の販売により、
ライセンス収入を獲得できる。
NCAAのデータによると、
大学スポーツの平均収支は900万ドルの赤字。
ライセンス収入が増えれば、収支が改善されるだろう。

さらに、大学のロゴや名前の入った商品は、
それ自体広告にもなる。この広告効果によって入学生が増えれば、
入学金や授業料による収入が増えることになるだろう。
このように、大学ブランドの商品が売れれば、
ライセンス収入だけでなく広告効果による副次的収入も期待できるだろう。

このように、オールドネイビー側と大学側の利益が合致するからこそ、
この販売企画は成立した。この土台となっているのは、
一部の消費者と深い関係を持つ大学というブランド。
価格に左右されない絆の強いブランドを確立することが、
いかに企業収益にプラスになるかが理解できる。
また、そのようなブランドを自社収益につなげる工夫も見習いたい。

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《今回のヒントのまとめ》

1)オールドネイビーは、
アメリカの主要大学スポーツブランドグッズの販売を予定している

2)この企画は、オールドネイビー・大学双方に
大きな利益をもたらす。

3)オールドネイビー側は、
大学関連市場という規模の大きな市場を獲得できるだけでなく、
愛校心に基づいた消費者と深い関係を持つ
大学の関連商品を販売することにより、
売上高の拡大が期待できる。
また、価格によって変化しにくい関係性ゆえ、
利益も増加できる。

4)一方、大学側は、ライセンス収入が期待でき、
赤字の収支を改善できる。
また、大学のロゴや名前入り商品が市場に増えることにより、
広告効果も期待できるだろう。

5)このような双方の利益につながる企画の土台は、
大学という一部の消費者と深い関係性持つブランドにある。
価格に左右されず消費者との関係が深いブランドの確立や、
そのようなブランドを自社収益につなげる工夫が、
いかに重要かが理解できる。

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6)おすすめ商品・サービス

◎Winecarte 簡単ワインの選び方
一番新しい記事は、

パイパー・エドシック・ブリュット (PIPER-HEIDSIECK BRUT)
http://goo.gl/nB330
です。

今週は更新できませんでした。
最近、ワインを勉強しています。
それをアウトプットする意味でも、
ワインのサイトを始めました。
焦らず少しずつ作成する予定です。
http://wine.ryotarotakao.com/

編集後記
こんばんは、高尾です。
昨日は久しぶりに姫路に帰りました。
そして、夜ご飯は少し豪華な中国料理。
(中華料理ではありません。)
そこそこ美味しかったのですが、
リピートしたいかといえば少し疑問。
その理由は、価格の高い商品は期待値が
高くなるからだと思います。
期待値をどの程度に設定するかは、
サービス業にとって大きな課題です。

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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