食べログヨヤク、レストラン予約サイトの課題とは?
By Scoobyfoo
レストランの口コミサイト・食べログが、ネット上で予約できるサービス・食べログヨヤクの提供を始めましたを2月から行なっています。(今回、提供を開始したのはスマホのサービス)運営する会社はカカクコムで、価格比較サイトと口コミサイトの老舗とも言える企業。だから、予約サービスの提供に違和感がないわけではないですが、これまで集めた飲食店データを活用している点は、強みとなる経営資源をうまく活用していると言えます。そして、それは、新たな収益源になります。
ただ、食べログヨヤクから予約のできる飲食店が、如何せん少ない。新聞情報によると、まだ500店ほどのようです。(外で執筆しているので、詳しいことはわかりません。詳しくはこちらのリリースにて。)恐らく、
- 食べログヨヤクの基本料金が高いから
- 飲食店側がネットからの予約に期待していないから
- ネット予約があるとお店のイメージが崩れるから
のうちのいずれかと思います。飲食店は、それほど利益率が高い商売でもなく、多店舗展開でもしない限り、大きな利益を稼ぐことはできないと言っても過言ではありません。さらに、デフレ経済下では、価格競争が厳しく、利益率は低下傾向になります。これまで、ホットペッパーやぐるなびなどに広告を出すことで集客を図ってきましたが、そのコストもバカになりません。さらにコストを掛けるということに、及び腰になる飲食店も多いかと思います。食べログヨヤクの基本料金がどれほどかは知りませんが、コスト削減を進めようとしている飲食店にとって、たとえ1000円でも毎月かかれば、その1000円は高く感じられることでしょう。
2については、そもそも予約にあまり期待していないのかもしれません。飲食店で予約をする時と言えば、
◯大人数に行く時
◯人気店に行く時
になるかと思います。それ以外は、待ち合わせてからお店を決めるパターンが多いのではないでしょうか。また、大人数で行く時は、宴会シーズンがほとんど。よって、時期が限られるので、その時期だけ予約サービスを使いたいというのが、お店側の本音かと思います。人気店の場合は、わざわざ毎月お金を払ってまで、ネット予約サービスを使うメリットがありません。人気店の課題は、顧客の来店頻度を高める(常連化)です。
3は、高級店が感じることだと思います。高級店は、電話で予約を取ることからサービスが始まっています。そうなると、その予約をネットに任せれば、サービスの悪化になりかねず、高級店としてのイメージが低下してしまいます。
消費者の節約志向が今ほど強く無かった時は、外食する機会も多かったので、ちょっとした飲み会の予約にネットは力を発揮したかもしれません。でも、今は、ちょっとした飲み会自体が少なくなっており、ネット予約サービスのメリットは小さくなっているのではないでしょうか。
そうは言っても、レストランのネット予約サービスが便利なのは間違いありません。忙しい時間帯に予約電話を入れることは、気が引けるからです。そこで、単に電話をネットに置き換えるのではなく、
◯料金を割り引く(前売り券と同じ発想)
◯特別メニューを注文できる
◯料理の写真をプレゼントする
など何かしらメリットがあれば、予約しようという気が起こるのではないでしょうか。予約する動機が起これば、ネット予約はその力を発揮してくれます。
☆ 今日のまとめ☆
レストランのネット予約サービス・食べログヨヤクがスタートしたが、サービス利用店舗はまだ少ない。
その理由として、基本料金の高さ、ネット予約への期待の薄さ、ネット予約によるイメージ低下リスクが考えられる。
予約をすることで何かメリット発生するのであれば、予約する動機が起こり、ネット予約の力が発揮できるようになるだろう。
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☆ 今日のこぼれ話☆
夕方頃に、とある新聞社から留守電が入っていました。
気になったので、かけ直してみると、取材を依頼されました。
何かおかしいと感じたので、費用を尋ねるところ、掲載が採用になると10万円かかるという。
これって、広告じゃないですか?
知らない間に、このような有料の記事を一般の記事として読んでいるのかもしれません。
みなさん、ご注意を。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→◯
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→☓
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→☓
◎部屋や家の掃除をする→☓
◎営業日誌を付ける→☓