◎本日のニュース

1)見出し
Old Brands Get a Second Shot
【出典】
http://goo.gl/4fH8Z

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2)要約
創業間もないベンチャー企業が、昔流行ったブランドを
買収する事例が増えている。
これらのブランドの多くは、昔人気を博したものの、
すでに消滅もしくは廃れている場合が多い。

スタートアップ企業が古いブランドの買収に動く理由は、
新規にブランドを立ち上げるよりも、

マーケティングコストを掛けずに
認知を広げることができるからである。
実際、古いブランドの売買を仲介するサイトまで存在している。
また、消滅したブランドのリバイバルが行われるのは、
そのブランドに新しいビジネスモデルを吹き込めば、
価値が高まると考えるからである。ブランド消滅は、
必ずしも商品が悪いから起こったとは、考えないのである。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
The difficult economy is prompting many entrepreneurs to
try to revive old brands from the dead―or the near-dead.

4)キーとなる英文の和訳
低迷する経済状況が、多くの起業家を、消滅に近いまたは
消滅した古いブランドのリバイバルに駆りててている。

5)気になる単語・表現
prompt他動詞(人)を刺激する、駆り立てる;
(感情・行為・言葉など)を引き起こす、誘発する
revive他動詞~を復活させる;(人)を生き返らせる

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
消滅したブランド・古いブランドを復活させた事例として、
以下が取り上げられている。

1.シーフードレストランの「シャンティ(Shanty)」
1970年オープンし、1990年代に閉鎖したチェーンレストラン。
地元の清掃会社が7500ドルでレシピを購入後、商標を取得。
バーやシーフード売場を併設し、今年2月に開業。
2.棒付きキャンディの「アストロポップ(Astro Pop)」
2004年に終売。人材採用会社が、3年間のロイヤリティ支払いの条件に、
商標とレシピの全世界利用権を購入。中国で生産し、
来月ニューヨークで販売再開。
3.ビールの「ナショナルプレミアムビール(National Premium beer)」
バルチモアオリオールズファンの間で人気のビール。1930年代に発売。
1990年代半ばに終売。不動産業者が、オークションで商標を落札。
2011年にレシピ調査を開始し、今年販売予定。
4.ポロシャツの「ボースト(Boast)」
1972年発売されたが、1990年半ばにロゴが消滅。(ブランドだけは、
ゴルフやテニスのウェアとして存続。)2010年にロゴが買収。
2010年9月にボーストのロゴが入ったアパレルシリーズを発売

アメリカには、3年以上使われなかった商標は放棄したものとみなされ、
第三者が申請・利用できるという法律があるらしい。これを活用したのは、
1のシャンティ。2・3・4は、商標を購入したことになる。

記事には、商標を購入するために、古いブランドのオーナーを
探している起業家が増えているという。この古いブランドの売買を仲介するのが、
ブランドランドUSA(BrandlandUSA)というサイト。もともとこのサイトは、
懐かしいアメリカのブランドに関する情報サイト。
古いブランドの売買を可能にしたクラシファイド広告
(「あげます」「ください」「売ります」の広告)を掲載したところ、
アクセスが増えているという。

創業したばかりのスタートアップ企業が、古いブランドに注目するのは

◯古いブランド:認知がある→昔のユーザーの声・口コミを利用できる
◯新しいブランド:認知がない→一から認知を作る必要がある

という違いがあるからである。景気が低迷している中、スタートアップ企業は、
それほど大きなシーズマネーを調達できない。そのため、景気が上昇している時よりも、
ブランドの認知拡大にお金がかけられなくなる。そこで、古いブランドに注目する。

古いブランドの場合は、昔のユーザーという一定の見込み客を集めやすい。
さらに、ユーザーの声・評価やユーザーの口コミをマーケティングに活用できる。
一方、新規ブランドの場合は、ユーザーが全くのゼロ。
ゼロから見込み客を集めて、ユーザーを獲得するのは大変難しい。

さらに、

認知を高めるためのコストが上昇

していることも、古いブランドに注目する要因だろう。
スマートフォン・タブレット端末の普及により、
消費者が受け取る情報量が格段に増えている。その結果、
消費者の嗜好が多様化するとともに、消費者が接する媒体も多様化している。
情報に対する目も肥えることになる。

◯街角でティッシュを配っても、以前ほど受け取られなくなった。
◯万人向けのテレビ番組よりも、
好みに特化したネットに接する時間が増えている。
◯流行・ヒットする商品の寿命が短くなっている。

などが、この状況を物語っている。その結果、ユーザー獲得が難しくなり
、ユーザー獲得コストが上昇する。そして、新規ブランドを一から開発し、
認知を高めるよりも、古いブランドを買取った方が安く付くことになる。

古いブランドのリバイバル成功例が増えてくると、
昔人気のあったブランドの価値が今後高まってくるのではないだろうか。
さらに、現状人気のブランドを他社にレンタルするなど、
ブランドの活用事例が今後増えていくると思われる。

Seafood Shanty  http://www.seafoodshanty.com/
Astro Pop(音楽が鳴るので注意) http://www.astropopcandy.com/
National Premium beer  http://www.nationalpremiumbeer.com/
Boast USA http://boastusa.com/
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《今回のヒントのまとめ》
1)スタートアップ企業が、古いブランドを活用するのは、
景気が低迷する中、マーケティング費用をあまりかけられないからである。

2)新規ブランドの場合は、認知をゼロから作る必要がある一方で、
古いブランドは一定の認知が存在し、それを大きくするだけでよい。

3)また、昔のユーザーの声や口コミを、
認知拡大に活用することができる。

4)さらに、消費者が受け取る情報量が増大していることにより、
商品・ブランドの認知を高めるコストが上昇していることも、
古いブランドのメリットを大きくしている。

5)古いブランドのリバイバル成功事例が増えると、
今後古いブランドの価値が高まるだろう。
また、既存の人気ブランドを他社にレンタルするなど、
ブランドの活用事例が増えてくると思われる。

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編集後記
ボーストのロゴは、日本の楓の葉がモチーフとして利用されています。
シンプルでかっこいいので、アメリカで人気が出れば、
日本に上陸するかもしれないですね。
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