◎本日のニュース

1)見出し
IKEA to Sell TVs Integrated in Furniture
【出典】
http://goo.gl/CvlEF

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2)要約
スウェーデンの家具大手イケアは、
テレビやスピーカーなどのAV機器付きの家具を、
今年6月にヨーロッパ5カ国で販売する。

この家具には、

LEDテレビとバススピーカー付きサウンドシステム、
インターネット接続、CD・DVD・ブルーレイディスクプレーヤーが付いており、
それぞれをつなぐケーブルが隠れている。
さらに、これらの機器を一つのリモコンで操作できる。イケアがこのような商品を開発したのは、
5カ国で実施した消費者調査の結果で、ニーズを見出したからである。
約75%の回答者がケーブルの見えないリビングルームを望み、
約60%が3~4個のリモコンを利用している、という。◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
The company’s new furniture range, named UPPLEVA,
the Swedish word for experience, integrates an LED TV,
a sound system with wireless bass speakers,
an internet connection and CD, DVD and Blu-ray players―
all in one self-assembly piece.

4)キーとなる英文の和訳
イケアの新しい家具セットは、ウップリアヴァという名前で、
スウェーデン語で体験という意味。
LEDテレビに、無線バススピーカーサウンドシステム、
インターネット接続、CD・DVD・ブルーレイプレーヤーを統合し、
組立可能商品として販売する。

5)気になる単語・表現
range名詞一組、セット;列;続き;範囲
integrate他動詞~を(~に)まとめる、集約する
assembly名詞組立て、組立て品

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
イケアの新商品アップリアヴァ(UPPLEVA)を一言で言うと、
AV機器付き家具。LEDテレビに、無線スピーカーシステム、
インターネット接続端子、CD・DVD・ブルーレイディスクプレイヤーが付いている。

特徴は次の2つ。
1.必要最小限のケーブルを隠している。
2.一つのリモコンですべての機器を操作できる。

これらの特徴に至ったのは、5カ国・約5200人に行った
消費者調査の結果による。その結果によると、
1.4人のうち3人が、ケーブルの見えないリビングルームを望んでいる。
2.半数がリビングに置く家電の量を減らしたいと考える。
3.約60%の回答者が、3または4個のリモコンを使っている。
という、AV機器の利用実態・消費者ニーズが判明した。
つまり、消費者は、
1.ケーブルを無くしたい
2.リモコンを減らしたい
というニーズを持っていることになる。
これに対応した結果、
1.ケーブルを無くしたい→ケーブルを最小限する、見えないように隠す
2.リモコンを減らしたい→一つのリモコンですべての
機器を操作できるようにする
という特徴を持つAV機器付き家具が考案された。

そこで、従来AV機器を開発・販売してきた家電メーカーと比較すると、
次のようになる。
◯家電メーカー:消費者は高機能で便利なAV機器を望んでいる→
商品の高機能化を推し進める
◯イケア:消費者は見た目が綺麗で快適な空間に合うAV機器を望んでいる→
商品の見た目・使い勝手をより良くする

この違いは、視点の違いに由来する。つまり、
◯家電メーカー→AV機器単体に注目
◯イケア→AV機器が使われる空間に注目
という違いである。

家電メーカーの強みは、その技術力である。その高度な技術力を使って、
AV機器単体の利便性を高めるために、高機能化を推し進めることになる。
その過程で、AV機器が細分化し、次のような新たな不満が生まれるようになった。
1.ケーブルが増えて、見た目が悪くなる。
2.リモコンが増えて、使いにくくなる。
これらは、複数のAV機器が使われる空間で生まれた不満である。
だから、この不満は、単体で商品開発を進める家電メーカーには見えない。

一方、イケアの強みは、利用空間での家具のコーディネート。
コーディネートについて日々研究しているからこそ、
上記2点の不満が見えることになる。この不満解決のために採った方法が、
AV機器と家具の統合。家電メーカーが進める細分化とは対照的である。

その統合の中で行われたのが、
◯ケーブルを減らす(無線スピーカーを含む)
◯ケーブルを見えなくする
◯リモコンを減らす
◯家具を付ける
◯色を増やす(グレー・黒・青)
◯録音・録画機能の無いプレイヤーを採用
などである。これをまとめると、次のようになる。

1.取り除く→録音・録画機能
2.減らす→ケーブル、リモコン
3.増やす→色、家具
4.付け加える→見た目の良さ、家具とのコーディネート

これは、ブルーオーシャン戦略そのものである。イケアは、
自社の強みである利用空間のコーディネート力を活かして、
AV機器のブルーオーシャンを開拓していると言えるだろう。

UPPLEVA from Youtube  http://youtu.be/0Nm7-EuctOs

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《今回のヒントのまとめ》
1)イケアが、AV機器付きの家具を開発できたのは、
利用空間のコーディネート力という強みを活かして、
消費者のAV機器への不満を読み取ったからである。

2)一方、これまでAV機器を開発・販売してきた家電メーカーは、
その利便性を高めようと、高機能化を推し進めた。
その結果AV機器は細分化したが、ケーブル・リモコンも
増えることになり、皮肉にも消費者の不満が
新たに生まれることになった。

3)この不満を解決するためにイケアが採った方法は、
統合であり、家電メーカによる細分化とは対照的である。

4)AV機器の統合の中で、録音・録画機能を取り除き、
ケーブル・リモコンを減らし、色と家具を増やし、
見た目の良さや家具とのコーディネートを付け加えることになった
これはブルーオーシャン戦略である。

5)イケアは、利用空間をコーディネートできる自社の強みを活かして、
AV機器のブルーオーシャンを開拓しようとしている。

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編集後記
ユーチューブ動画を見てもらえばわかりますが、
ウップリアヴァはとてもシンプル。
商品が高機能化すれば、逆にシンプルな商品が
ウケるのかもしれません。
となると、未来のスマートフォンも、
高機能スマートフォンとシンプルな見た目のかっこいい
スマートフォンに二分化すると、考えられます。
見た目というのは、商品の競争力として今後より重要になりそうです。

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