神戸・酒心館、直営店のショールーム化を避けるために実施している事とは?
昨日、雨の中神戸・魚崎~御影の酒蔵を廻りました。魚崎郷は以前何度か行ったのですが、御影郷は今回が初めて。酒蔵に行くと、日本酒という日本の伝統文化を体感することができます。
酒蔵のいいところは、
いろんな種類の日本酒を試飲できる
点です。通常の酒屋や量販店では、店員さんの説明は聞けても、試飲まではできません。百貨店に行けば試飲できますが、試飲できる商品は特定の酒造メーカー品のみ。さらに、週替わりで試飲販売していることがほとんどで、普段気になる日本酒を試せることはほとんどありません。(一方で、新たな発見ができるという利点があります。)
しかし、試飲をしたからといって、その場で買うわけではありません。もちろん、試飲した日本酒を気に入らなければ、買うことはないのですが、気に入ったからと言っても、買わないことがあります。その理由は、
予算の問題
家庭内在庫の問題
などです。さらに、試飲した日本酒が、普段行く小売店で販売されていれば、酒蔵で買わずにその小売店で買う人も多いのではないでしょうか。その理由は、
- 量販店の場合、ポイントが付与されてお得だから。
- 直営店の価格よりも量販店の価格の方が、低いから。
- 高額商品の場合、ネット通販で購入すれば、無料で自宅まで届けてくれるから。
- 荷物になるから。
などがあります。その結果、
直営店のショールーム化
が起こります。直営店で売れなくても小売店で売れれば、酒造メーカーの売上になるのだから、問題ないと言えば問題ないですが、小売店では他のメーカー品との比較に晒されます。その結果、売れる確率は小さくなってしまいます。
その点、御影郷の酒心館では、その場で売れる仕組みが導入されていました。それは、
というサービスです。量り売りは、ほとんどの小売店にはできません。(一部の酒類専門店では、焼酎の量り売りを実施しているお店はあります。)それは、手間が増えて、利益率が低くなり売るメリットが小さくなるか、または価格が上げることにより購入者のメリットが小さくなるからです。
さらに、酒心館の量り売りには、
- 季節限定品も販売
- 原酒という小売店にはほとんど売っていないタイプを量り売り
- 瓶は大小二つのタイプが選べる
という特徴があります。1の限定品だから、「次はどのような日本酒が飲めるのかな?」という楽しみがあります。2の原酒を量り売りすることにより、中身でも小売店と差別化できます。3は、それほど日本酒が飲めない人にはうれしい選択肢です。
また、その他イベントなどを通じて、
酒心館の酒蔵見学に来た消費者をリピーター・ファンにする
仕掛けが目白押しでした。酒心館の駐車場に車がいっぱい止まっている理由が、理解できます。
☆ 今日のまとめ☆
酒蔵の直売所では、試飲ができるという利点がある。
ただ、試飲した日本酒が気に入ったからと言って、その場で買うとは限らず、価格の低さ・ポイントの付与などにより小売店で購入する消費者も多いだろう。
その点、御影郷の酒心館では、小売店にはできない量り売りという手法で、直売所で購入するメリットを提供している。
さらに、量り売りするのは、季節限定品や小売店では扱わない原酒で、瓶も二つのタイプを選べる。
その他イベントなどを通じて、来場者をリピーター・ファンにする仕組みがあるので、酒心館の酒蔵は人で賑わっているのだろう。
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☆ 今日のこぼれ話☆
魚崎郷から御影郷まで歩いたのですが、西郷までは遠くて断念しました。
残るは、沢の鶴さんと灘泉さん、そして西宮郷です。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→☓
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→☓
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓
◎営業日誌を付ける→☓