タンカレーBy luisete

 

◎本日のニュース

1)見出し
Diageo’s Spirits Brighten in U.S.
【出典】
http://goo.gl/tcrHh

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2)要約
世界最大のリカーメーカー・ディアジオ社は、
北米市場でのスピリッツ販売を伸ばしている。
2011年後半の北米市場でのリカー売上金額は、
前年同期比で5%増加。数量ベースでは前年並みに留まった。
メーカー希望小売価格の引き上げと、高単価商品の販売増が、
その要因である。

全米のスピリッツ業界団体によると、
2011年通年で全米のリカー市場全体の売上金額は4%増加。
高単価のスピリッツの売上が伸び、単価の低いビールと
ワインが落としたシェアを奪っている。

スピリッツなどアルコール度数の高い酒類の販売は、
消費者の景気への信頼感や雇用環境と正の相関関係にある。
他のリカーメーカーが、これらの景気動向を注視する一方で、
ディアジオ社は、積極的にスピリッツの販売を強化。
その積極姿勢により、スピリッツ市場全体の拡大の恩恵を
受けることになった。

具体的には、代理店網の再構築によって販売体制を強化。
また、発売した多くの新製品が売れただけでなく、
1本30ドル以上の高価格帯の既存品の売上も好調であった。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
The U.S. spirits market is gradually recovering,
with Americans returning to expensive drinks and
increasingly opting for cocktails over beer,
Diageo PLC’s latest sales results show.

4)キーとなる英文の和訳
アメリカのスピリッツ市場は、少しずつ回復している。
その要因は、アメリカ人が高い飲料に回帰し、
ビールよりもカクテルを好んで飲むようになっているからである。
ディアジオ社の最新の売上実績が、この状況を表している。

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◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
北米でスピリッツの売上が伸びているという。
ディアジオ社(Diageo PLC)の2011年後半実績を見れば、
それが如実にわかる。ちなみに、
リカー:アルコール度数の高い酒類。スピリッツを含む。
スピリッツ:糖類が添加されていない、
アルコール度数20%以上のリカー。
である。

ディアジオ社の2011年後半の実績は、
世界市場 売上金額 57億6000万ポンド(約7200億円) 前年同期比8%増
世界市場 営業利益 18億7000万ポンド(約2337億5000万円)

前年同期比8%増
世界市場 純利益 9億5300万ポンド(約1191億2500万円)前年同期比20%減
北米市場 リカー売上金額 前年同期比5%増
北米市場 リカー売上数量 前年並
北米市場 売上金額 18億8000万ポンド(約2350億円)前年同期比3%増
アメリカ市場 売上金額 16億4000万ポンド(約2050億円)
※特に明記がない限り、全アルコール類。
と、記事では紹介されています。
北米市場の売上金額の増加率が、世界市場の増加率よりも
低いことから考えると、ディアジオ社は新興国での売上を
急激に伸ばしていることがわかる。
(実際、記事でも新興国での成長に触れられています。)
ただし、北米市場、特にアメリカ市場は、
世界市場全体の売上金額の約28.5%(=アメリカ市場/世界市場)
も占める、大きな市場。ディアジオ社には無視できない市場と言える。
(以後、北米市場≒アメリカ市場として考えます。)北米市場で顕著なことは、
◯売上数量は横ばい。
◯売上金額は増加。
ということ。この要因は、
◯メーカー希望小売価格の引き上げ
◯高単価商品の売上増
とされている。

北米のリカー市場全体の動向は、
スピリッツ業界団体が数字を公開している。
2011年リカー売上金額 199億ドル(約1兆5522億円) 前年比4%増
2011年スピリッツ売上数量 1億9580万ケース 前年比2.7%増
リカー市場・スピリッツ市場が拡大している一方で、
ビールやワインは売上シェアを失っているという。
ディアジオ社は、この市場拡大の追い風に乗って、
北米市場での売上拡大に成功している。

ディアジオがこの市場拡大の恩恵を一番受けているのは、
トップメーカー
だからであろう。トップメーカーということは、
消費者に支持されるブランドを多数持っているということである。
その結果、
1.人気ブランドを新製品開発に活用できる。
2.消費者に値上げが受け入れられやすい。
3.高単価商品が受け入れられやすい。
ということになり、前出の「メーカー希望小売価格の引き上げ」
「高単価商品の売上増」につながる。

ディアジオ社が所有するブランドとは、
ジョニー・ウォーカーやキャプテンモルガンなど。
これらトップブランドの派生商品
(ジョニー・ウォーカーダブルブラックなど)を発売し、
売上を伸ばしている。また、トップブランドであるがゆえに、
価格弾力性が低く、値上げをしても受け入れられやすい。
ジョニー・ウォーカーが好きな人は、少々価格が高くなっても、
ジョニー・ウォーカーを購入するだろう。さらに、
1本30ドル以上のスピリッツ、通常ウルトラプレミアム商品の
売上を伸ばしている。トップブランドのプレミアム版は、
消費者に馴染みがあり受け入れられやすい。

もちろん、人気ブランドの派生商品・ウルトラプレミアム商品の
販売のために、北米での販促を強化している。この投資は、
消費動向に注視するだけにとどまったライバルメーカーの先を
行くことになり、ディアジオ社とライバルメーカーの差は
広がることになった。

ディアジオ社の好業績からわかることは、次の二点。
トップブランドを持つ強みは、市場拡大期でも活かせるということ。
そして、他社よりも先に販促を強化することで、
その強みはさらに大きくなるということである。

※Diageo PLC  http://www.diageo.com/en-row/Pages/default.aspx
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《今回のヒントのまとめ》
1)ディアジオ社は、その主要市場である北米市場で、
スピリッツの売上を伸ばしている。

2)メーカー希望小売価格の引き上げと高価格商品の販売増が、
その要因である。

3)これらが可能になったのは、ディアジオ社がトップメーカーであり、
トップブランドを多数持つからである。

4)人気ブランドがあると、その派生商品を開発・販売することができる。
また、値上げが消費者に受け入れられやすい。人気ブランドを活用すれば、
高単価のプレミアム版を発売することも可能になる。

5)さらに、ライバル企業よりも先に販促を強化することにより、
市場拡大期でも人気ブランドを持つ強みを増強できる。
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7)おすすめ商品・サービス

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最近、ワインを勉強しています。
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編集後記
最近、めっきりスピリッツを飲まなくなりました。
アルコール度数が高いということもありますが、
ビール・ワインの方がおいしいというのが一番の理由でしょうか。
まさに、アメリカ市場の逆。

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