P&GBy equanimal

 

◎本日のニュース

1)見出し
P&G’s $3 Billion Sideline
【出典】
http://goo.gl/6ur3I

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2)要約
生活用品大手のP&Gは、特許を持つブランド・技術を
ライセンス供与することにより、低迷する事業を
テコ入れするだけでなく、高収益事業をさらに拡大させている。

ライセンス供与による収益は年間約30億ドルで、
3年前に開始した際に想定した金額以上の収益をもたらしている。
総売上約8260億ドルと比較すると小さな金額だが、
今後さらなる成長が見込めるとしている。

他の業界にブランドをライセンス供与することにより、
P&Gはそのブランドの影響力がわかるだけでなく、
妥当な価格を読み取ることができる。

P&Gがライセンス供与事業を積極的に行う背景には、
自社が定める事業領域への選択と集中を進める方針がある。
事業領域外に対しては、他社と提携することにより、
ブランド・技術から収益を生み出すことができる。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
Procter & Gamble Co. has been licensing out hundreds of
undeveloped patents, brands and rights to new products
as it tries to turn around some languishing businesses
and extend successful ones.

4)キーとなる英文の和訳
プロクター・アンド・ギャンブル社は、

数百にも及ぶ未開発の特許、
つまりブランドと新製品開発の権利のライセンス供与をしてきた。
この目的は、いくつかの不振事業のテコ入れや成功した
事業のさらなる進展を試みるためである。5)気になる単語・表現
languish自動詞不振になる、しおれる
turn around自動詞句(経済などが)好転する;ぐるりと向きを変える

and rights の前にカンマ(,)がないので、
brands and rightsはpatentsを具体化したものとして解釈。
patents とbrands とrightsが並列するなるならば、
patents, brands, and rightsとなる。

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
P&G(Procter & Gamble Co.)の特許のライセンス供与事例は以下の通りである。

1.ファブリーズ→家庭用ヘルスケア機器メーカーのカズUSA社(Kaz USA Inc.)の
香りコントロール縦型エアコンにライセンス供与、
イマジンワンリソーシーズ社(Imagine One Resources LLC)の
家庭用空気フィルターにライセンス供与
2.オーラルケアの技術→オーラルケアメーカーのオーララボ社(OraLabs Inc.)と
ジョイントベンチャーを設立
3.パンパース→P&GのOBが設立したニーヘミアマニュファクチャリング社
(Nehemiah Manufacturing Co.)の幼児用石鹸・ウェットタオルに
ライセンス供与(Pampers Kandooブランドとして展開)
4.調剤技術→元P&Gの研究開発社が創業したアケビアセラピューティクス社
(Akebia Therapeutics Inc.)に出資

P&Gぐらいの規模・体力のある会社ならば、
外部にライセンス供与せずとも自社で開発・販売は可能だろう。
にもかかわらず、外部にライセンス供与するのは、戦略があるからである。
その戦略とは、

事業領域内で強みを活かせる事業は自社で行うが、
強みを生かせない事業は他社に任せる

というものである。まさに、選択と集中。「事業領域」「強み」
を明確にしているからこそ、この選別が可能となっている。
ちなみに、4の調剤技術については、もともとP&Gは調剤事業を行なっていた。
しかし、強みを発揮できないとして調剤事業を2009年に売却。
選択と集中は、ライセンス供与だけでなく事業売却という形でも
進めていることがわかる。

ただし、P&Gがライセンス供与で高い収益を上げられるのは、
強いブランド・有望な技術を持っているからである。逆に言えば、
強いブランド・有望な技術を持っていれば、P&Gのように他業界の
企業にライセンス供与することが可能である。例えば、

家庭用製品メーカー(アップル、ソニー、カップヌードル、
コカコーラなど)
消費者向け小売店(セブンイレブン、ユニクロ、吉野家、
ロイヤルホスト、ヤマダ電機など)

で、高い知名度を持つブランドを持つ企業であれば、
そのブランドをライセンス供与することが可能だろう。
ライセンス供与による収益力の高さは、原価が掛からないことによる。
メーカーならば原材料、小売店ならば製品を仕入れる必要がある。
しかし、ライセンス供与の場合は、既に確率したブランドをレンタルするだけで、
原材料や製品仕入れのような変動費はほとんどかからない。
変動費がかからないので、売上が伸びれば伸びるほど利益率は高くなる。

P&Gによるブランド・技術のライセンス供与から学べるのは、
事業領域・強みの明確化による選択と集中の推進
強いブランド・高い技術力を持つ企業の強み
である。

Kaz USA Inc. http://www.kaz.com/
Imagine One Resources LLC http://www.imagineresourcesllc.com/index.php
(音が鳴るので注意)
OraLabs Inc. http://www.oralabs.com/
Nehemiah Manufacturing Co. http://www.nehemiahmfg.com/
Akebia Therapeutics Inc. http://www.akebia.com/

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《今回のヒントのまとめ》
1)P&Gは、自社の持つブランド・技術といった特許を
ライセンス供与することにより、想定以上の収益を上げている。
ライセンス供与が高い収益力を持つのは、製造・販売とは
異なり変動費が掛からないからである。

2)規模が大きく体力のあるP&Gが、自社による展開ではなく
ライセンス供与を行うのは、事業領域・強みを明覚にして、
事業の選択と集中を推し進めているからである。

3)また、ライセンス供与できる前提として、
強いブランド・高い技術力の存在がある。

4)強いブランド・高い技術力を持つ企業ならば、
P&Gと同様にライセンス供与を行い高い収益を上げることは
可能だろう。
ただし、そのためには、事業領域・強みの明確化、
そして選択と集中が必要となる。

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編集後記
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無意識です。これが楽天の強みですね。(
もちろん、ポイントの存在は否定できませんが。)

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