ルクアのレストラン街、行列ができるお店・できないお店の違いとは?
By tdhedengren
先週末にルクアに行ったことは、別のブログに書きました。その時に、レストラン街を見て感じたことをお伝えしたいと思います。
当たり前ですが、流行っているお店とそれほどでもないお店がありました。ただ、その差が歴然としており、流行っているお店にはウェイティングの行列が、それほどでもないお店は空席が見られました。そこで、ウェイティングが出来ていたお店の共通点は、以下の通りです。
【ルクア・レストラン街で待たなければ入れないお店の共通点】
[1]客単価2500~3000円の食べ放題店→客層はファミリー・カップル
[2]客単価2000~2500円の飲み主体のレストラン→客層はカップル・若い女性
[3]客単価1000~1500円の食べ主体のレストラン→客層はファミリー・シニア女性(おばちゃん)
1の食べ放題店(1人約2700円)は、本当にいろんなものがあります。洋食から和食、デザートまで。確か、グラスワイン・ソフトドリンクバーも、食べ放題メニューに入っていたように思えます。食べ盛りの学生や若いお父さんがいれば、ファミリーレストランよりも魅力的でしょう。
2のレストランは、スペインバルなど。お酒が一杯500円ほどで、一品が300~500円ぐらい。これをみんなとシェアして食べるスタイルです。流行るポイントは、お酒の種類の多さ。そして、料理単価が低いこと。
3のレストランは、定食など一人分の料理が明確なメニューを提供するお店です。印象的なのは、寿司店で待つシニア女性団体。伊勢丹側にある比較的静かなお店なので、この静かさもお店を選んだポイントなのでしょう。さらに、お店も比較的知名度があります。3つのセットがあったので、真ん中を選ぶのかと思いきや、選んだのは一番安い1700円のセット。確か、4・5人ともみんなこのセットを注文していました。比較的お金を持っていそうなシニア女性と言えども、値段にはシビアなようです。
ルクアのレストラン街全体で感じるのは、ディナータイムとなるとかなり混んでいるということ。串かつ店なんて20人以上の行列です。ここまで混みあう理由は、ただひとつ。
買い物帰りに便利だから
に他なりません。逆に言えば、わざわざレストランに食べに行くのが、面倒くさいということでしょう。もちろん、
価格の低さ
という理由もありますが、価格だけを考えれば、梅田でも少し歩けば安いお店はいっぱいあります。やはり、
利便性
が優先されたのでしょう。
気になるのは、ルクアのレストラン街で食事をする人が、ルクアオープン以前にどこで食べていたのかということ。恐らく、
路面に立地するレストラン
デパ地下の惣菜
ではないでしょうか。ルクアのレストラン街に行けば、わざわざお店まで歩くこともなければ、惣菜を買って自宅で盛りつけ直す・ゴミを捨てる必要もありません。
新しく開発される梅田北ヤードには、多くのレストランが入るようです。ならば、ルクアの場合同じく、
路面に立地するレストラン
デパ地下の惣菜
の顧客が奪われる可能性は高いのでしょう。
☆ 今日のまとめ☆
ルクアのレストラン街が混み合っているのは、路面店のレストランやデパ地下の惣菜から顧客を奪っているからではないか。
北ヤードがオープンすれば、この傾向はさらに強まるだろう。
マーケティング・ビジネスのヒントに関するブログも書いています
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
そう言えば、学生の頃、「デパートなどのレストラン街=高い」というイメージがあり、利用する候補にもなりませんでした。
ルクアの価格を見ると、十分候補になりますね。
ただ、お酒を多く飲む人には、少し高くつくかもしれません。
☆サムシンググッド創業者 坂本桂一さんの言葉☆
「こうなると、情報を整理して発想の漏れがないようにするために使っていると思っていたマトリックスが、じつは発想の自由度を狭める頑強だったということになってしまう。」
(『頭の良い人が儲からない理由』より)
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