スーパーの果物売場

By David/Schofield

 

前回に引き続き、食品小売店に対する女性の雇用者増の影響について。時短ニーズを持つ女性が増えれば、実店舗に行かずにネットで食料品を買いたい人が増えることでしょう。ここで期待されるのが、ネットスーパーです。

 

ネットスーパーについては、これまでも何度か取り上げました。その時に感じたのは、以下の点です。

 

【ネットスーパーの売場を見て感じたこと】

[1]      商品を並べているだけで、特徴などの説明はほとんど無し。

[2]      値下げで需要を喚起している。

 

1と2は連動しています。もともとセルフサービスの食品販売店なので、ネットスーパーでも同じ販売スタイルが踏襲されても不思議ではありません。よって、実店舗同様、ただ並べて値札を付けることがメインになります。

 

商品説明は全く無いわけではないですが、50字程度の短いもの。実店舗ならば、商品を手に取ることができるので、原材料・賞味期限など他に知ることができます。一方、ネット上では商品を手に取ることができません。だから、少なくとも一括表示ぐらいは掲載されていてもいいものの、一括表示が掲載されている商品の方が稀なのです。(セブンのネットスーパーを調査)

 

50字程度の商品説明だけで選ぶのは大変難しいので、トップメーカーの商品または通常購入している商品を買う確率が高いのだと思います。その結果、新しい商品を購入してもらうのは、値段を下げるしかありません。だから、2になるのです。

 

これらの特徴が、時短ニーズに合致しているとは言えません。ネットスーパー自体、実店舗よりも買い物時間が節約できるものの、次はネットスーパー間の競争になるのは必至。可処分時間の少ない女性に支持を得るための改善案を考えてみました。

 

【可処分時間の少ない女性獲得を目指したネットスーパー改善案】

[1]      買いまわりがしやすいようにリンクを活用(「これを買った人が一緒に買った商品」など)

[2]      忙しい人のための売場を開設

[3]      商品特徴は文章よりもキーワードで設定

[4]      調理方法・原材料表示・賞味期限など消費者が知りたい情報は必ず掲載

 

1は、ネットの特徴を活用したもの。リンクを活用すれば、買い物しやすいだけでなく、店舗はついで買いを期待できます。2は、時短ニーズそのものに対応。卵・牛乳など買う確率の高い商品をまとめて掲載すれば、買い物時間が大きく節約できます。3は、キーワードを設定することで、文章を読む手間を省くことができます。4は、実店舗で買い物客が見る確率の高い情報をネットでも提供することで、買い物環境をより実店舗に近づけることができます。

 

恐らく、1~4はネットスーパー運営側も気づいていることでしょう。ただ、コストの掛かることである一方、その費用に見合った効果が見込めるか疑問なので、踏み切れていないのだと思います。ネットスーパー間の競争が今後起こることを考えると、低コストでこれらの改善案を実行できた小売企業が、一つ頭飛び出るのではないでしょうか。

 

☆     今日のまとめ☆

女性雇用者が増えれば、買い物時間の節約できるネットスーパーの利用も増えるだろう。

ただし、そのネットスーパーの使い勝手が、今のところ満足できるものではない。

買いまわりするためにリンクを活用したり、忙しい人のための売場を開設したり、キーワードで商品特徴を説明したり、実店舗でチェックされやすい情報を提供するなど、ネットスーパーは改善する点が多々ある。

ネットスーパー間の競争が起こると考えれば、この改善を低コストで行える小売企業こそが、働く女性の支持を得られるのではないか。

 

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☆     今日のこぼれ話☆

ネットスーパーは私自身使ったことがないので、実際のところよくわかりません。

ただ、WBSなどの情報番組を見る限り、働く女性よりも子供が小さな主婦の利用が多いように感じます。

働く女性のためのネットスーパーを作れば、面白いかもしれないですね。

 

☆経営コンサルタント 石原明さんの言葉☆

「集客の方法というのは何に基準があるかというと、「うちの会社は一年間にどれくらいの見込み客が欲しいか」です。」

『気絶するほど儲かる絶対法則 売れるしかけと勝てるしくみの作り方』より)

※ポッドキャストでいつもお世話になっています。この番組は本当に勉強になります。

※創業者・経営者・コンサルタントの心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。