日本のハーゲンダッツカップ商品

 By shok

先日、ハーゲンダッツが日本での直営店運営から撤退したことを取り上げました。撤退理由は、ブランド認知を高めるという当初の目的を達成したからです。ただ、理由はそれだけではないように思えます。

 

私が考えるもう一つの理由は、

 

利益率・利益額とも大きく下落したから

 

というもの。このように考えるのは、定期的に求人誌に目を通している中で、人材獲得が本当に難しくなっていると感じるからです。最近、求人誌でよく見られるのが、新しいショッピングセンターに立地する店舗による求人。アパレル系とフード系がほとんどです。そういう新しい求人案件が増える一方で、何週にも渡って掲載される古い案件も存続しています。複数号に渡る連続掲載という契約を取っているものもあるかと思いますが、その前提として希望人員が集まっていないことがあるはずです。ショッピングセンターなどで新規出店が増えているから、仕方のないことかもしれません。求職者が増えていれば、求人が増えても募集窓口を増やすことで対応できるのですが、求職者は増加どころか、減少しているのです。アパレル系やフード系で求められる若者の人口自体が、減っているからです。

 

求職者が減っている中で求人が増えると、どうなるか。簡単ですね。時給が上昇します。少しでも条件を良くして、希望人員を満たす必要があるからです。実際に、フード系の時給が上昇しているのかどうか、リクルート子会社のデータで確認してみました。

 

三大首都圏のフード系アルバイト時給推移

 ※リクルートジョブズより(PDF)

上記データによると、三大首都圏のフード系アルバイト時給は、高止まりしています。2011年4月に893円というボトムを付け、その後918円まで上昇しました。その後落ち着きますが、直近の数字を見ると914円・915円で安定しています。グラフ最初の2010年4月の904円と比較すると、約10円・約10%の上昇です。人件費率の高いフードサービスの場合、この10%の人件費アップは、全体の利益率に大きなマイナスインパクトを与えることになります。

 

ハーゲンダッツも、このアルバイト時給上昇の波に飲まれていたかと思います。私が働いていた当時、ハーゲンダッツの時給が特に安いという印象は無く、どちらかというとマクドナルドなどのファストフードよりも高かったかと思います。(たぶん900円だったような。)当時の居酒屋と同じレベルの時給でした。そう考えると、ハーゲンダッツも、独自の時給を設定したのではなく、むしろ他のフード系時給に合わせて、アルバイト時給を決めていたかと思います。よって、フード系全体の時給が上昇している中で、ハーゲンダッツも時給を引き上げ、その結果人件費アップによる利益圧縮に悩むようになったのではないでしょうか。

 

一方で、特に大きな値引きをしなくても売れるのが、スーパー・コンビニへの卸事業。工場における大量生産も可能で、販売数量が増えれば、費用の逓減・利益の逓増を享受できます。こちらの利益率の方が高いのは明らか。さらに、新商品を投入すれば、レギュラー商品よりも高い値付けが可能で、さらに利益率を引き上げることもできます。人件費高騰で利益が圧縮されるアイスクリーム店運営よりも、卸事業の方がビジネスとして誰が見ても魅力的なのです。

 

あくまで私の推測に過ぎませんが、人件費の高騰は、企業収益への圧迫要因として今後注目されるように思えます。特に、人に頼るサービス業では、この問題は深刻です。

 

 

☆今日のまとめ☆

ハーゲンダッツが直営店の撤退を決めた理由として、人件費高騰による店舗収益の悪化があるのではないか。

実際、三大首都圏のフード系アルバイト時給は、高止まりしている。

人件費高騰は、企業収益の圧迫要因として、今後注目されるだろう。

 

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☆    今日のこぼれ話☆

求人誌は、主要な駅にて無料で手に取ることができます。

時給や仕事内容などの求人内容だけでなく、新規出店が早くわかるのにも役だっています。

あのフリーペーパー掲載に、企業が数万円も支払っているんですよね。

元は取れているのでしょうか。

気になるところです。

 

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今、注目しているのは、こちらのノートパソコン。

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価格の高さがネックですが、最近下がっているので買い時かもしれません。

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