麦とホップ赤

 

前回は、大手5社のビール出荷数量についての考察を述べました。今回は、第三のビールについて触れたいと思います。こちらも大手5社のみ対象となります。

 

ビールは、4月出荷数量は好調だったものの、1月からの累計では前年を下回っています。一方、第三のビールは、4月・累計とも前年比プラスになっています。その数字は、以下のとおりです。(こちらのサイトより)

 

【2013年1月~4月の第三のビール出荷数量】

[1月]100.7%

[2月]100.7%

[3月]107.2%

[4月]105.5%

[1月~4月累計]104.0%

 

出荷数量=販売数量と考えれば、第三のビールがよく売れていることになります。第三のビールと言えば、ビール系飲料の中での成長市場ですが、今では成熟化しつつあります。前年比プラスで推移する月が多いものの、昨年では、9月と12月が前年割れ。つまり、何もしなくても売上が伸びているわけではありません。よって、割高なビールから割安な第三のビールへのシフトは、すでに完了しているものと思われます。そこで、今年に入って第三のビールの売上が好調を維持している要因を考えてみました。それは、ずばり

 

新製品が多いから

 

ではないでしょうか。

 

今年に入ってから発売された大手5社の第三のビール新製品を時系列にまとめると、次のようになります。

 

【今年発売された第三のビール】

2/10 キリン 濃い味デラックス

3/12 アサヒ クリアアサヒプライムリッチ

3/26 サントリー グランドライ

4/9 アサヒ ふんわり

4/17 サッポロ 麦とホップ赤

 

2月から毎月新製品が発売されていることがわかります。これに続けと、5月にはキリンから「澄みきり」が発売されます。毎月新製品が発売されるということは、毎月新製品が売場に並ぶということ。スーパーやコンビニのビール売り場が、毎月新しくなると言っても過言ではありません。これにより、売場に新規性が生まれます。この新規性が、新たな需要を生み出しているのではないでしょうか。売場で新製品を見つけたら、試したくなり思わずカゴに入れてしまう。こうやって、新たな需要が生まれます。

 

ビールの新製品が増えれば、同じ事がビールで起こるはず。実際、今年に入って、チェーン専用品を含めて、ビールの新製品もずいぶん発売されたという印象です。しかし、家庭用ビールの出荷数量は伸びておらず、それどころか大きく減少しています。新製品が増えても、第三のビールとビールでこのような差が生まれるのは、割安感の差に他なりません。第三のビールとビールの価格差は、一般的な350mlで約80~100円近くあります。この差が、新製品の試しやすさに影響するのではないでしょうか。つまり、第三のビールは、一缶120円ほどだから気軽に試せますが、ビールは200円近くするのでそう簡単にカゴに入れられない。こういう人が多ければ、新製品の販売量全体への寄与度に大きな差が生まれるのです。

 

新規性と割安感と言えば、今売れている商品の共通点。この二点があるからこそ、今年に入って第三のビールがよく売れているのだと思います。

 

 

☆今日のまとめ☆

第三のビールの売上が好調なのは、毎月のように新製品が発売されているからではないか。

この新規性と割安感で、ビールとは違い売上好調を維持しているのだろう。

 

アメリカビジネスの最新事情メルマガはこちら

ワインを知れば、おもしろい

マーケティング・ビジネスのヒントに関するブログも書いています

WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません

日々気づいた雑感はTwitterで発信中

すいません、Facebookはほぼ引退しました

年5%で資産運用する方法はこちら

 

☆    今日のこぼれ話☆

最近ふと気づいたのですが、阪神の今成選手は外野や内野も守るのですね。

キャッチャーなのですが、コンバートされたのでしょうか。

打撃のいい選手だけに、キャッチャーでレギュラーを取れば、すごい打線ができると考えていただけに、少し残念。