【355号】病院の待ち時間を減らすネットサービス、その欠点とは?
◎本日のニュース
1)見出し
Using Web to Curb Waiting-Room Times
2)要約
病院の待ち時間を教えてくれるウェブサービスがある。
このサービスが開発された背景には、
創業者である医師の診療が日常的に遅れていたため、
予約時間に間に合うように来たにもかかわらず、
長時間待合室で患者さんに待ってもらっていたことがあった。
医師はこの状況を申し訳なく思い、
予約時間前に医師の診療状況を確かめられるサービスを開発した。
ただし、このサービスには、
◎スタッフが手入力で待ち時間を更新しなければならない
◎高齢者の多くはインターネットを利用しない
◎待ち時間に合わせて患者が来院することで、
さらに診療が遅れる可能性がある
という問題があるという。
このウェブサービスには、医師一人につき月額300ドルまたは
医院一つにつき月額600ドルの使用料がかかる。
3)キーとなる英文
A new Web-based tool seeks to help patients spend less time
in the waiting room before seeing their doctor.
4)キーとなる英文の和訳
新しいウェブサービスによって、患者は、
待合室で待つ時間を減らすことができるだろう。
5)気になる単語・表現
なし
6)今日のヒント
今日は、病院に関するウェブサービスの話。
今、食にまつわるウェブサービスを考案中なので、
この記事が目に飛び込んできた。
このサービスは、メドウェイトタイム(MedWaitTime)という。
◎医療業界はサービス産業なので、
患者により快適になってもらわなくてはならない
という思いがあるからこそ、患者の負担を軽減させる
メドウェイトタイムの開発を行ったという。
殿様商売になりがちな医療に、大きなギャップを見つけ出したと言える。
ただし、ウェブサービスは、開発して終わりではなく、
活用されなければ意味がない。
活用されるためには、
◎簡単に利用できる
ことが必須となる。
しかし、サービスの問題点にもあるように、手入力の必要性やネットを
普段使わない高齢者は運用上の大きなハードルになるだろう。
このハードルをいかに下げるかが、このサービスが活用される
(→売れる)かどうかの試金石になるように思える。
サービスを考える時、ついついサービス内容を増やして、
高度化を目指しがちである。
しかし、使われて初めて効果を発揮するサービスの場合、
高度化よりも使いやすさを追求することが求められるだろう。
メドウェイトタイム
http://www.medwaittime.com/
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《今回のヒントのまとめ》
▼患者の待ち時間を短くしてくれるウェブサービスが
開発された。
▼ただし、待ち時間を手入力したり、高齢者のネット利用者が
少なかったり、サービスの運用上の問題が存在している。
▼ウェブサービスは使われて初めて効果を発揮するので、
使いやすさを最重視する必要があるだろう。
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編集後記
こんばんは、高尾です。
神戸の起業支援策であるドリームキャッチプロジェクトは、
来週末に提出期限を迎えます。
不足部分があるにせよ、今回は何としてでも提出しようと
思います。
実は以前にも提出しようと起業相談を受けたのですが、
大変厳しい意見を頂きました。
それは事業計画を改善する上では大変助かることなのですが、
そこまでこだわりのあるプランではなかったので、
そこでストップ。
今回は、自分の思いが詰まったプランにしようと思います。
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