海外のベーグルショップ

 by courtesy of Alyson Hurt

先日、阪急うめだ本店のデパ地下に行ったのですが、リニューアルオープン一周年記念とあって、小さな改装が行われていました。もちろん、改装とは新しいお店のオープンとともに、一部既存店の撤退です。そして、地下二階のエッサベーグルが、その撤退店舗の一つだったのです。

 

地下二階は、ワールドフードマーケットと呼ばれ、世界の美食が集まるフロア。デパ地下というのもあって、単価も高めの食品が集積しています。エッサベーグルもその例に漏れず、プレーンベーグルが300円近くもします。もともと価格が高めのベーグルの中でも、かなり高単価なベーグルに入るかと思います。

 

そのエッサベーグルが撤退した理由の一つは、その高単価でしょう。デパ地下のパンを一つ買っても300円はしない中、ベーグル一つ300円弱は少し高い。ただし、高単価だけが撤退理由ではないように思えます。ベーグルが持つ商材特徴に、売りにくさがあったのではないでしょうか。

 

【ベーグルが持つ売りにくい特徴】

[1]クリームチーズなど他の食材を必要とする

[2]主に朝食が食べるシーン

[3]比較的ボリューム感がある

[4]味が比較的単調

 

1について、ベーグルを買ったならば、普段冷蔵庫にないクリームチーズを新たに購入する必要があります。その結果、そもそも割高なベーグルにクリームチーズも購入することになり、結果的に割高感が増すことになります。この「かなりの割高感」が、美味しいけれどベーグルを敬遠させる要因となり、売れない結果になるのではないでしょうか。

 

2について、ベーグルはパンだけあって、その食べるシーンは主に朝食です。昼食も考えられなくはないですが、そのメインターゲットを考えると、昼食にわざわざ食べるというのは考えにくいと言えます。メインターゲットとは、平日は仕事、休日はレジャーというアクティブな働く女性。昼は外食する確率が高いので、昼食に買ってきたベーグルを食べるというのは考えにくいのです。(外食ならありえますが)さらに、子育て中の働く女性ならば、子供も食べられるメニューを選ぶでしょう。もともと利用機会が少ないので、売れる確率は低くなります。

 

3について、朝食で食べられる確率が高い割に、ボリューム感は大きいのです。朝は軽めに済ませたい人やいろんな食品を食べたい人が多いと考えれば、ベーグルのボリューム感は過剰かもしれません。

 

4について、ベーグルにはいろんなフレーバーがありますが、ベーカリーのパンに比べれば、味は単調。クリームチーズを付ければ、クリームチーズの味が強いので、その単調さに拍車が掛かります。飽きやすい食品と言えるでしょう。

 

このようなベーグルの売れない特徴プラスかなりの割高さにより、エッサベーグルは思ったほど売れずに、撤退したのではないでしょうか。これはエッサベーグルに問題があるというよりも、ベーグルの商品特性ゆえのことではないでしょうか。神戸花隈にあったベーグル店も、場所を変えるだけでなくベーカリーとして再出発している例も、ベーグルの売りにくさを物語っています。

 

☆今日のまとめ☆

阪急うめだ本店のエッサベーグルが撤退したのは、ベーグルそのものに売りにくさがあるからではないか。

 

 

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☆  今日のこぼれ話☆

90年代中頃、ベーグルの美味しさに感銘を受けて、ベーグル販売を本気で考えたことがあります。