外国の美容室

by courtesy of amycgx

 

女性のお金の使い方ついて、衝撃的な記事が日経に掲載させていました。

 

リクルートライフスタイルビューティ総研は、20~49歳の女性が美容室で使う金額は、1回当たり平均6698円と発表した。半年前に比べて2・1%減少、年間利用回数も4・47回と0・1回減った。「1年に1回のみ」という人も11・8%いた。調査は8月2~7日、全国の20~49歳の女性3600人にインターネット上で実施した。(2013年11月19日付 日経新聞朝刊)

 

女性の美容室への支出が渋いようです。金額・利用回数とも減少しているということは、客単価・客数とも減少していることになります。これでは、美容室業界の市場規模が減少しているということになります。女性と言えば、「美容にはお金を惜しまない」という印象がありますが、現実は全く異なるようです。

 

そこで、この要因を考えたのですが、最初に思いついたのが、高齢化。高齢化により、美への関心が薄れ、支出金額・頻度とも減少したという理屈です。しかし、この推測は、上記調査対象が20~49歳という時点で、間違いであることがわかります。高齢者の美容室利用は減っているかもしれないですが、上記データの要因とは言えないのです。

 

次に考えたのが、美容家電の普及です。そこで、美容家電を製造するパナソニックとヤーマンの決算短信・決算説明資料を見てみました。しかし、美容家電の売れ行きに関する情報は特に無し。日経ビジネスオンラインに、パナソニックの美容家電売上規模はさほど大きくないものの、利益率は全社の部門の中でもトップクラスであると、説明されてありました。それなりに売れているようです。美容家電が売れるほど、美容室の利用頻度は下がり、美容室の客数は減少します。

 

一方の客単価の下落については、美容室業界の競争激化が考えられます。

 

 「コンビニの数より多い歯科医院」とよくいわれるが、サービス業界では「信号機の数より多い美容院」が有名だ。2012年度の国内の美容所数は11年度比1・4%増の23万1134施設(厚生労働省)。全国約20万4千基(警察庁)の信号機数を15%上回る。(2013年11月6日付 日経産業新聞)

 

上記新聞記事のように、美容室の店舗数は多いのです。それは、一般的に、美容師は独立志向が強いから。よって、勤め先の美容室でお客さんが付けば、独立を考えるようになります。このような一種の細胞分裂が起こることにより、美容室は信号機よりも多いと言われるようになるのです。

 

その結果起こるのが、価格競争。さらに、ネットアンケートに応えた回答者は、日々ネットを頻繁に利用しているので、美容室のネットクーポンを利用する可能性は高いのです。この結果、客単価が下落するのは、至極当然です。

 

20~49歳の女性の可処分所得(お小遣いも含めて)が、一般的に少ないことも、美容室にお金を掛けられない要因の一つでしょう。アベノミクスの恩恵が、一番小さな消費者層と言えるかもしれません。しかし、それ以上に、美容家電の普及や美容サービスの供給過剰が、客数・客単価の下落を招いているように思えます。

 

☆今日のまとめ☆

20~49歳の女性で美容室への利用頻度・支払金額が下落したのは、美容家電の普及・美容サービスの供給過剰が原因ではないか。

また、アベノミクスの恩恵が一番小さいことも、支出を増やせない要因かもしれない。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

20~49歳の女性をターゲットにするには、相当そのニーズを満たす、または、掘り起こす必要があることがわかります。

そう簡単に財布の紐を緩めないからです。