ほっともっと

by courtesy of timtak

 

弁当チェーンのほっともっとが、売上を順調に伸ばしています。月次実績を見ると、今期(2013年3月~10月)の既存店売上高は、3・4月以外すべてプラス。一方、競合するほっかほっか亭は、すべてマイナスです。この差はどこにあるのでしょうか。

 

口コミサイトの内容から、好調な理由をまとめると、次のようになります。

 

【口コミサイトからわかるほっともっとが支持される理由】

[1]美味しいから

[2]利便性の高い立地だから

[3]安いから

[4]季節によりメニューが変わり、飽きないから

[5]おかずとご飯の別容器への盛り付けなど、融通がきくから

 

一番多いのは1と3で、要はコスパの高さが売上に大きく貢献していえることがわかります。さらに、2と5の利便性・融通の高さも、利用ハードルを下げる効果を発揮しています。実際に利用したことがないのですが、1の美味しさに対する評価がかなり高いようなので、コンビニや他弁当チェーンとは弁当の品質に大きな差があるのは、間違いなのです。

 

しかし、品質や利便性の高さならば、他弁当チェーンやコンビニにも追いつけるチャンスはあるはず。また、コンビニも含めた競合チェーンには、それぞれ強みと弱みがあるので、ほっともっとよりも美味しい弁当もあるでしょう。品質・利便性というのは、それだけ真似されやすいのです。なのに、実際には既存店売上高がほぼプラスで推移しています。品質・利便性以外の強みが、何かありそうです。

 

そこで私が推測するのは、

 

入りやすさ

 

という強みです。

 

ほっともっとの店舗外観は、古く使い込まれた店舗の多い弁当チェーンの中で、際立っています。その特徴は、赤をメインに使った今風のハンバーガーショップのような店構え。だから、女性でも気兼ねなく来店できるのです。さらに、多くの店舗では、店内に座って待てるスペースを広く取っています。多くの弁当チェーンが、外で待つか中で立って待つしかないなか、中で座って待てるというのは、弁当が出来上がるまで待たなければならない利用者にとって、大きな魅力です。このような、他弁当チェーンにはない、利用ハードルを下げる店舗デザインを採用することによって、従来の男性のみならず女性の集客にも成功し、既存店売上がプラスに推移したのではないでしょうか。

 

【ほっともっとの既存店売上高がプラスの理由】

→客数が増えているから

→男性だけでなく女性の集客にも成功しているから

→利用しやすい店舗デザイン(色・デザイン・待ちスペース)を採用しているから

 

食というと、ついつい美味しさを追求し、美味しさで差別化しようとする傾向があります。しかし、美味しさは技術の向上により、どんどん進化する傾向にあり、消費者にその違いを認識してもらうことが、難しくなっています。そこで、ほっともっとが差別化に取り組んだのは、美味しさよりも利用しやすさではないでしょうか。これも、一種の利便性であり、利便性を重視する消費者ニーズを反映していると思われます。

 

☆今日のまとめ☆

ほっともっとの既存店売上高が好調なのは、利用しやすいから。

利用しやすい店舗デザインのため、男性のみならず女性の集客にも成功し、客数増・売上増につながっているのではないか。

美味しさという品質で差別化が難しいならば、利用しやすさ・利便性で差別化すれば、うまくいくかもしれない。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

ほっともっとの好調さもあり、運営会社であるプレナスの株価も上昇しています。