イベントがよく行われるグランフロント大阪の大広場

by courtesy of gochie*

 

前回、集客力の高いグランフロント大阪でフィリップスが試食イベントを行っていることについて述べました。通常ならば、販売に直結する小売店店頭で行うイベントですが、その効果が薄れたためか、集客力の高い立地にシフトしているのです。このシフトの要因となったのが、スマホではないか、と推測しています。

 

というのも、スマホを持つことによって、消費行動は次のように変わるからです。

 

【スマホを持つことによる消費行動の変化】

[1]気になった商品が見つかると、すぐに検索するようになる。

[2]24時間買い物できるネット通販の利用機会が高まる。

[3]屋外広告など販促物に反応しにくくなる。

 

通常、スマホを持つようになると、その高い利用料(通信料)の元を取ろうと、最大限利用しようとします。これは、電車の中を見ればわかります。フィーチャーフォンがメイン端末だった頃よりも、明らかに携帯電話を使う人が多くなりました。ひどい時など、電車の座席一列に座っている人のうち、寝ている人以外はすべてスマホを利用しています。スマホに熱狂しているというよりも、使わないと損と感じて最大限利用する人が多いのでしょう。

 

スマホの利用機会が高まると、1のように、知らないことや気になったことをその場で検索するようになります。その結果、店員に質問する機会は減り、実店舗はコミュニケーション機会を失うことになります。もっと言えば、興味がなければ、わざわざ実店舗には行かなくなるのです。実店舗の集客力が落ちたので、販促イベントは、より集客力のある商業施設にシフトしたのではないでしょうか。

 

さらに、2のように、いつでもネット通販で買い物できる環境を手に入れると、これまた実店舗に行く機会は減少します。これも、単にモノを販売するだけの小売店が、集客力を低下する要因となります。

 

スマホを最大限に利用しよう人の最たる例は、歩きスマホ。歩きスマホは危険ですが、実際に行う人にとっては、移動しながら楽しめるので一石二鳥の行動なのです。その結果、歩きスマホをしなければ気づくはずであった、看板などの屋外広告やチラシ配布を通りすぎることになります。屋外広告やチラシで販促を行う企業にとっては、販促機会の減少につながります。そこで、スマホから視線を奪うために、興味深いイベントを集客力の高い立地で行うのではないでしょうか。

 

スマホの普及は、利用者にとっては利便性が高まることになる一方、リアルで販促を行ってきた企業にとっては、販売機会を失うことにつながります。そこで、スマホから興味を奪い、販売機会を確保するために、販促方法や販促立地を転換させているのではないでしょうか。

 

☆今日のまとめ☆

スマホを持つようになると、その場で検索でき、またいつでも買い物ができるようになる。

さらに、歩きスマホをするようになると、リアルの販促物に気づかなくなる。

この状況は、リアルで販促を行う企業とって、販売機会の喪失でしかない。

だから、集客力の高い立地で興味深い販促イベントを行うことで、スマホから視線を奪おうとしているのではないか。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

個人的には、スマホを持たなくなったので、逆にいろいろ発見する機会が増えました。

スマホには、想像力を壊すリスクがあるのかもしれませんね。