ヨドバシ梅田が、ガジェット山川の値切りイベントでiPad miniを販売する理由とは?

ヨドバシ梅田

by courtesy of matsuyuki

 

半月前ほどでしょうか、梅田のヨドバシカメラに行ったところ、人混みができているブースがありました。そこは携帯電話売場で、確かイーモバイルのコーナーだったと思います。縁台でイケメン風(スイマセン)の男性と責任者らしき店員がマイクで会話し、男性がおまけや値下げをお願いしているところでした。その男性の名前は、ガジェット山川さん

 

価格ドットコムの口コミ欄に他店舗での詳細が記されてあったのですが、そのイベントではビンゴゲームも行われていました。家電量販店で、イベント型の販促を行うのは特に珍しいものではなく、ガラガラ抽選会などがたまに行われています。また、アップルコーナーで多いのですが、メーカーから派遣された販売によるデモンストレーションも、多く見られます。しかし、有名人らしき人が縁台に立って、その前にお客さんが多く集まり、縁台の人とお客さんが掛け声をするイベントは、これまで見たことがありません。

 

従来型の販促イベントとガジェット山川さんによる販促イベントの違いをまとめると、次のようになります。

 

【従来型のイベントとガジェット山川さんによる販促イベントの違い】

[従来]商品説明や景品など左脳に訴えかける内容

[ガジェット山川]多くのお客さんが熱狂して左脳に訴えかける内容

 

コスパ重視の左脳型販促と楽しさ重視の右脳型販促の違いです。ガジェット山川さんによる販促イベントでは、参加するお客さんが楽しんでいることが印象的でした。もちろん、おまけをつけたり値切ったりしてお得感(コスパ)もあるのですが、それ以上にイベントそのものを、みんなで楽しんでいるのです。楽しんでいる間に、おまけ品も含めた商品そのものの価値と価格を冷静に比較できなくなり、購入に至るパターンです。

 

家電量販店と言えば、価格重視のお客さんが多く、そのため安さを武器に売上を伸ばしてきました。しかし、安さという点ではネット通販に勝てず、ショールームと化しつつあるというのが、家電量販店の現状です。そこで、ネット通販にはできない実店舗の強みとして、イベント、特にお客さんが楽しめるイベントに力を入れているのではないでしょうか。ガジェット山川によるイベント型販促が成功すれば、左脳に訴えるコスパ重視の販促から、右脳に訴える楽しさ重視の販促にシフトする家電量販店が、増えるかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

ヨドバシ梅田は、価格ではネット通販に勝てないため、ガジェット山川を使った楽しさに重点を置いたイベント型販促を行ったのではないか。

この販促が成功したならば、左脳に訴えるコスパ重視の販促から、右脳に訴える楽しさ重視の販促にシフトするかもしれない。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

朝のテレビ番組だったのでしょうか。

市場か商店に出向き、値切る番組があったと記憶しています。

ガジェット山川さんのイベントは、その番組とかなり似ていました。

あの熱狂ぶりは面白かったですよ。

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