やしきたかじんオフィシャルウェブサイト - ニュース

 

やしきたかじんさんの逝去は、WBS番組内のニュース速報で知りました。とても驚いたことは言うまでもありません。ただ、たかじんのそこまで言って委員会に全く出てこないので、薄々病状が悪いことは気づいていましたが。そして、翌日の日経新聞を見て、またびっくり。その記事が社会面に大きく取り上げられていたからです。

 

「やっぱ好きやねん」などのヒット曲で知られ、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いのテレビ司会で「関西の視聴率男」の異名を取った歌手でタレントのやしきたかじん(本名・家鋪隆仁)氏が3日、死去した。64歳だった。告別式は近親者のみで行った。(2014年1月8日付 日経新聞朝刊)

 

関西メインの歌手・タレントであり、特に偉大な記録や名誉( 例えばアルバムを何百万枚売ったなど)があるわけではありません。また、政治家に転身したこともありません。そのやしきたかじんさんが、日経新聞に大きく取り上げられるということは、それだけ社会的に影響力があるからに他ならないでしょう。そして、それは、やしきたかじんという商品のビジネスモデルが成功したからではないでしょうか。そこで、商品として見たやしきたかじんのビジネスモデルを考えてみました。

※大変失礼ですが、ビジネスの観点から分析するので、やしきたかじんというタレント・歌手を商品と捉えました。よって、敬称は付けておりません。

 

【やしきたかじんのビジネスモデル】

[フロントエンド]タレント・司会者として、知名度・好感度を上げる(集客する)

[バックエンド]歌手として、CD・カラオケ等を通じて、安定収入を得る

 

フロントエンドというのは、金子哲雄さんの言葉で言えば、集客商品のことです。テレビの司会者・タレント活動を通じて、やしきたかじんの知名度を上げます。しかも、ただ知名度を上げるだけでなく、その特徴(「言いたいことをはっきり言う」「面白い」など)を強調することで、ファンも増やします。この活動を通じて、やしきたかじんは出演料という収入を得ることになりますが、それ以上に重要なのは、知名度・好感度アップというバックエンドに繋がる収穫物があることです。

 

バックエンドは、歌手としてのやしきたかじんの販売に他なりません。金子哲雄で言う収益商品です。その販売は、CD販売やカラオケでの利用を通じて、行われます。この際、フロントエンドで得た知名度・好感度が大きく寄与します。というのは、競争激しい音楽業界では、知名度を上げるのすら大変難しいから。カラオケに行けばわかると思いますが、何万曲(?)もある中から選んでもらうには、それなりの知名度が必要になるからです。さらに、好感度を持ってもらえれば、カラオケで選択してもらう確率はさらに高まります。もちろん、CDも売れることになります。

 

面白いのは、バックエンドで得られる収入(売上)は、直接やしきたかじんさんが動く必要のない不労所得であるという点。さらに、新曲(新商品)を頻繁に投入するのではなく、過去のヒット曲(既成品)の販売から得られるという点です。極端な話、やしきたかじんさんが新地で遊んでいても、バックエンドの収入はどんどん拡大するのです。それほど安定した収入(売上)と言えます。

 

もし、フロントエンドがなければ、やしきたかじんのバックエンド収入はそれほど大きくならなかったと思います。確かに歌唱力のある歌手ですが、音楽業界の中で特に際立っているわけではなく、また特別レコード会社がプロモーションに力を入れたわけではありません。(確かそうだと思いますが・・・)タレント・司会者としてのフロントエンド活動があったからこそ、バックエンド収入が大きくなり、その安定収入がフロントエンド活動を支えるという好循環を生み出したのではないでしょうか。だからこそ、スポンサーを気にせずに、テレビ番組内で言いたいことを言えたのだと思います。

 

やしきたかじんのビジネスモデルから学べることは、収益性の高い商品だけでなく、見込み客獲得のためのフロントエンド商品が必要であるということ。そして、バックエンド商品は、できれば安定収入が見込めた方が良いということです。

 

☆今日のまとめ☆

やしきたかじんさんがあれほどみんなから愛されたのは、タレント・司会者としてフロントエンド活動をしたからである。

また、あれほど新地で遊べたのは、CD販売・カラオケ使用による安定収入を生み出す、歌手としてのバックエンド商品があったからである。

 

アメリカビジネスの最新事情メルマガはこちら

ワインを知れば、おもしろい

WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません

日々気づいた雑感はTwitterで発信中

すいません、Facebookはほぼ引退しました

年5%で資産運用する方法はこちら

 

☆  今日のこぼれ話☆

予備校時代に、たかじんのバーをカセットで聞いていたことを今でも覚えています。

それほどおもしろく、大変力を頂きました。

心よりご冥福をお祈りいたします。