百貨店がホワイトデー催事を大々的に行わない理由
by courtesy of tracy apps
バレンタインデーの翌日から、スイーツ売り場ではホワイトデーの売り場が登場します。イベント終了後すぐに次のイベントの売り場ができるということは、イベントが消費を生み出す力がそれだけ強いということ。ただし、バレンタインと比べるとホワイトデーは、地味な販促。バレンタインほどの楽しめるパンフレットもありません。
この違いはどこから生まれるのか、と考えたところ、ターゲットの違いから生まれるのではないでしょうか。つまり、女性か男性かの違い。女性は、購入意欲を掻き立てれば、それに大きく反応するのに対し、男性はさほど反応しない。女性の方が、男性よりも消費を楽しむのかもしれません。感性で重視する女性とロジックを重視する男性の違いとも言えます。
では、あまり消費を楽しまない男性にホワイトデー商品が売れないかというと、そうとも思えません。バレンタインデーに何かもらった男性は何かしら女性に返さざるを得ず、この点から言えば、女性よりも購入動機は強いものとも言えます。野球に例えれば、ピッチャーが女性でキャッチャーが男性になるでしょうか。投げないという選択肢もあるピッチャーに対し、キャッチャーはボールを受ければ返す義務があります。バレンタインの贈り物をもらった男性に限れば、女性よりも購入確率は高くなりはずです。
それでもホワイトデー商戦がバレンタインほど盛り上がらないのは、何かしら理由があるからに他なりません。考えられるところでは、
[1]比較的女性の多いスイーツ売り場に近寄り難いから
[2]女性店員とコミュニケーションを取るのが面倒だから
[3]そもそも買い物に時間を掛けたくないから
[4]バレンタイン市場を拡大した友チョコ・自分チョコ消費が期待できないから
があります。百貨店の客層のほとんどが女性だと考えると、3が一番大きな要因かもしれません。ならば、ネット通販がこの需要を獲得できるはず。送料がネックになるなら、コンビニで無料受け取りできれば、1・2の課題も解決できます。そう考えると、コンビニと百貨店を持つセブン&アイグループが、ホワイトデーの売上を拡大させる可能性の高い小売企業と言えるかもしれません。
☆今日のまとめ☆
ホワイトデーがバレンタインほど盛り上がらないのは、ターゲットである男性と女性の違いから生まれるのではないか。
お返しをしなければならないホワイトデーの方が、その購入動機が強いので、男性の消費行動・消費特性を活かせば、ホワイトデーの方が売上を伸ばしやすいかもしれない。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
ウィンドウズ8を使い始めましたが、まだまだ慣れませんね。
便利になったのはいいですが、その分バッテリー消費量も大きいので、いろいろ設定をし直す必要がありそうです。