FCフランチャイズフェア大阪で見えたビジネストレンド
4月17日に行われたFCフランチャイズフェアin大阪に参加しました。特にFC加盟でビジネスを始めようという強い希望はないのですが、こういうビジネス関連の展示会に行くと、その時々のトレンドがわかるので、できるだけ参加しています。もちろん、これは面白いというものには、FCで参戦する可能性はゼロではないですが。
昨年も参加したのですが、今年はその様相が大きく異なっていました。異なる点は、
飲食店の出展企業が少ない
という点。昨年のパンフレットは手元にないので数字で比較できませんが、今年は参加企業50社のうち、飲食店チェーンはたったの4社だけ。焼き鳥、ラーメン2社、ファストフードです。
昨年の出展企業を検索したのですが、カフェチェーンが出展したことは確認できました。今年出展を取りやめたということは、業績が芳しくないからでしょうか。それとも、昨年出展しても大した効果が無かったからでしょうか。大きなお金(加盟金だけで100万円以上)が動くだけに、たとえ後者だとしても、出展を取りやめることは考えにくいので、前者の可能性はかなり高いのでしょう。
飲食店市場全体が芳しくないことは、参加者もお見通しなのかもしれません。これだけ飲食店が増えれば、よほどメニューやサービス・雰囲気などで差別化しないと、大きな成功は期待できません。こう考える人が増えていることを主催者が察知すれば、飲食店よりもその他サービス業のチェーンの出展を増やそうとするでしょう。その結果が、今回のフェアになったと考えます。
飲食店市場に魅力が無くなったということは、
市場の成長性があまりみこめなくなったから
競争が激しいから
という理由からでしょうか。いずれにしても、競争環境の割に消費者ニーズが伸びないということに間違いありません。画期的なメニューが売れても、いずれは大手に真似されてしまう可能性も高く、競争優位をそう長く保てません。よっぽど、調理や接客が好きなら別ですが。
逆にFCフェアで出展企業の増えた業界が、その他サービス業。その共通点は、家事代行サービスや学習塾など、個人が抱える何かしらの課題を解決してくれるサービスを提供している点です。特に、高齢者を対象にした訪問型マッサージは、多くの人が関心を寄せていることが印象的でした。
それだけ、消費者ニーズがサービスにシフトしていることを物語っているのでしょう。もちろん、飲食店もサービス業の一つですが、競合品が多いために、ニーズはさほど高くないのかもしれません。
☆今日のまとめ☆
今年のFCフェア大阪の特徴は、飲食店チェーンの出展が減ったことである。
市場成長性が低い割に、競争が激しいことがその要因ではないか。
一方で、個人の課題を解決するその他サービス業が活況であった。
その他サービス業へのニーズの強さを物語っている。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
それにしても暑くなりましたね。
ヒートテックもひとまず引退。(4月19日現在)
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