カルビーのグラノヤ

 

4月中旬の梅田は、グラノーラで盛り上がっていました。阪急うめだ本店では、神戸のグラノーラ専門店・グラノラジャーニーのポップアップショップ(期間限定店)が登場。試食も行っていたこともあり、平日夕方でもすごい人だかり。グラノーラの知名度の高さ、人気の高さを再認識しました。価格はかなり高めですが、それは百貨店の雰囲気に飲まれて、思わず買ってしまう人も多かったと思います。

 

そして、阪神百貨店では、カルビーがフルグラ専門店をオープン。その名も、「grano-ya(グラノヤ)」。カルビーと言えば、阪急うめだ本店にプレミアムチップスの専門店をオープンしたばかり。梅田では、カルビーの露出がかなり高まっています。ダイコクドラッグでのカルビーポテトチップスの売上も相当伸びていることでしょう。

 

そこで、カルビーが阪神百貨店にグラノヤをオープンさせた理由を考えてみました。食品メーカーの直営店なので、ブランドロイヤリティアップという意味合いは強いのは間違いありません。スーパーやコンビニ以外で食品ブランドと遭遇することは少なく、百貨店で常時ブランドを目にするようになれば、親近感が高まるはずです。

 

さらに、百貨店という立地に店舗を構えることにより、客数増が期待できます。百貨店のターゲットは、スーパーやコンビニとは少し異なり、比較的所得に余裕のある消費者が多いことが特徴。スーパーやコンビニにも、所得が高い層は買い物に行きますが、シリアル売場に行くことは稀でしょう。普段リーチ出来ない層に販売できることで、カルビーは客数を増やせます。

 

もちろん、百貨店の店舗ですから、市販品よりも価格は高くなります。その代わり、自分好みのグラノーラにカスタマイズできます。ただ、朝食に食べるグラノーラは購入頻度の高い商品であり、価格の高さは購入のネックになりえます。だから、グラノヤで定期的に購入する人は、よほどグラノーラが好きな人に限定されることが予想されるのです。正直、初めは物珍しさで購入する人が多く、だからこそ長い行列が出来ていたのですが、これが続く見込みは薄いと言わざるを得ません。

 

それでも、カルビーがグラノヤを出店したのは、グラノヤでグラノーラの美味しさを知った人が、より割安なフルグラにシフトすると予想したからではないでしょうか。つまり、グラノヤは集客のための商品であり、本当に売りたいのはフルグラというわけです。カルビーにしても、単価は高いとは言え、客層が限られるグラノヤ自体ではそう大きな利益は見込めないと思っているのではないでしょうか。もしかしたら、赤字でもいいと考えているかもしれません。赤字でもグラノヤ出店によって、フルグラの売上が伸びれば、十分ペイするからです。グラノヤの顧客は、カルビー以外のグラノーラよりもフルグラを買う確率は高いですから。

 

カルビーのプレスリリースを見ても、フルグラのシェアの高さが強調されています。もちろん、ポテトチップスで有名なカルビーとシリアルを結びつけるための説明ですが、フルグラを売りたいという本音かもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

グラノヤをオープンの目的は、ブランドロイヤリティを高めることや客数増。

さらに、グラノヤによって新規に集客し、フルグラに誘導させる目的もあるのではないか。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

グラノヤの場所は、以前ベーグル店でした。

ベーグル店であれほどの行列を見たことがありません。