ガチャガチャと株主優待の共通点
子供がいないので、ガチャガチャに興味が全く湧かないのですが、スーパーや家電量販店などで結構目にします。景品(手に入れるモノ)は、子供向けだけではなく若者向け雑貨もあるということは、若者もターゲットにしているということでしょうか。その価格は、大抵200円か300円。決して安くはありません。スーパーや家電量販店で少しでも安く手に入れようと苦労する一方で、何が出てくるかわからない雑貨に200円ないし300円平気で使うのです。
その利用動機は、
何が出てくるかわからないドキドキ感が味わえるから
ではないでしょうか。私自身ガチャガチャをしませんが、子供の頃、そういう動機でガチャガチャを回していたと思います。実店舗に行けば、大抵のモノは自由に触ることができます。ネット通販を使えば、大抵のモノはどこでも注文できます。買い物がとても便利になった今だからこそ、「何が出てくるかわからない」という不便さがウケているのかもしれません。ドキドキ感にお金を払っていると考えれば、ガチャガチャもコト(体験)消費の一種になります。
ここで思いついたのが、株主優待。企業の株式を所有すると、その企業の販売商品などがもらえるという仕組みです。(企業にも依りますが)経済的に考えれば、モノでもらう株主優待よりも、現金でもらえる配当の方が便益は大きいのですが、株主優待が人気を呼んでいます。その理由は、
いつかわからないけど、モノが自宅に届くから
ではないでしょうか。一度受け取った人なら理解できると思いますが、モノが届くというのは、嬉しいもの。自分にとって不要な株主優待の商品でも、嬉しいものです。さらに、だいたいの到着期間はわかるものの、具体的にいつ届くかはわからないので、その期間になると、なんとなくドキドキします。このドキドキ感は、ガチャガチャと同じ。そう考えれば、株主優待も、一種のコト消費とも言えます。株主優待のある企業に投資することにより、コト消費が付いてくると考えれば、株主優待が注目されることも理解できます。
☆今日のまとめ☆
ガチャガチャと株主優待の共通点は、どんなモノが出てくるかやいつ届くかわからないというドキドキ感ではないか。
このドキドキ感にお金を払っていると考えれば、一種のコト消費と言えるだろう。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
ちなみに、私が一番重宝している株主優待は、ダイエーですね。
常時5%引きになるので、日々とても役立っています。
業績が今ひとつなので、株主優待が廃止されないか不安ですが。