BonbonROCKett - 神戸六甲のバターサンド専門店ボンボンロケット公式サイトより

 

日経MJに六甲にあるバターサンド店・ボンボンロケットの記事が掲載されていました。

 

神戸市灘区にあるバターサンド専門店「ボンボンロケット」は、住宅街にある33平方メートルほどの小さな店だ。開業したのは昨年11月。まだ1年もたっていない。しかし、すでに常連客がひっきりなしに出入りする繁盛店となり、女性誌にも取り上げられて、通信販売の売り上げも好調だという。

(2014年9月16日付 日経MJ)

 

マーケティングコンサルタントの竹内謙礼さんのコラムなのですが、この記事で取り上げられているのは、ボンボンロケットのオーナーがバターサンドという商材を選んだ理由。まとめると、次のようになります。

 

【ボンボンロケットがバターサンドを売る理由】

  • 一人で大量に製造できるから→人件費の抑制
  • 賞味期限が長いから→廃棄コストの抑制
  • 小さく型崩れしにくいから→手土産ニーズに合致

 

かなり戦略的に商材をしたことが伺えます。1・2はコスト面での理由。人件費や原材料コストの上昇は、食関連ビジネスが直面する大きな問題です。この問題を予見していたかのように、一人あたりの製造可能数量が多く、賞味期限の長いバターサンドを選んだのです。普通の職人にはできない思考ですね。

 

3も、職人がしがちなプロダクトアウトではなく、顧客ニーズから考えたマーケットインの思考によるもの。手土産ニーズの高まりは、デパ地下の洋菓子・和菓子売り場を見れば、わかります。一方で、手土産を持っていく時に起こるのが、商品が崩れないかという心配です。バターサンドなら、型崩れしにくいから、崩れる確率は低くなり、そう心配する必要はありません。さらに、小さいので、荷物にならずに済みます。

 

このように、創業や商品開発の際、戦略的に商材を選びたいもの。今後、小売(製造小売を含む)の場合、

 

更なる人件費の高騰

原材料の上昇

好立地の家賃上昇

 

など、コスト上昇要因に事欠きません。ならば、

 

ある程度の機械化・省力化ができる

原材料を変えることでバリエーションを増やせる

在庫回転率の高い

小型商品

 

などの特徴の持つ商材を選ぶ必要があります。単に、「自分が得意だから」「自分が好きだから」「ブームだから」で選ぶと、後でえらい目に遭うことでしょう。特に、「自分が好きだから」という理由は、創業者からよく聞かれるフレーズであり、モチベーションを高めるのに必要な要素ですが、それだけでは収益性を維持できなくなります。創業時だからこそ、「いかにコストを抑えて存続するか」を再優先に考えたいものです。

 

☆今日のまとめ☆

ボンボンロケットがバターサンドを選んだのは、一人あたりの製造数量が多いため人件費が抑制できるからであり、賞味期限が長く廃棄コストを抑えられるからであり、小さく型崩れがしにくいため手土産ニーズに合致するからである。

商材選びは、戦略的に。

 

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