丸亀製麺の入門書を見れば、既存店売上をプラスにする秘訣がわかる(その1)
丸亀製麺では、入門書という冊子を入口で無料配布しています。この手の冊子は、店内で自由に見られるようにするのがよくあるパターンですが、丸亀製麺では入口に置くことで、気になるが入店しなかった人も対象にしています。つまり、この冊子で見込み客を開拓しているのです。
丸亀製麺と言えば、マクドナルドから流出した顧客の受け皿にもなっているとも言われているうどんチェーン。他社顧客を獲得しているだけあって、既存店売上は8月からプラスに転じています。この要因は、客数の増加。マクドナルドから流入した顧客が相当効いているようです。しかし、丸亀製麺の入門書を見ると、既存店売上をプラスにする秘訣・コツがよくわかります。何回かにわけて、この秘訣・コツをまとめてみたいと思います。
【丸亀製麺入門書からわかる既存店売上をプラスにする秘訣】
- 特殊な注文の仕方を、タレントを使ってわかりやすく表現することで、来店ハードルを下げている
丸亀製麺の注文方法は、そう難しくはありません。学食などにあるカフェテリアと同じ注文方法です。しかし、一般のフルサービスレストランやファストフードレストランのように、注文を店員に伝える注文方法ではないので、慣れない人は躊躇する可能性があります。この「注文が難しいように見える」という利用しない理由を、冊子は排除しようとしているのです。
具体的には、比較的知名度の高いお笑い芸人の武井壮さんが実際に注文しているような画像を掲載し、簡潔な文章で説明しています。このわかりやすさなら、武井壮さんを知らない高齢者でも十分わかります。入門書の注文の仕方ページにより、マクドナルドの元ユーザーのみならず、高齢者も新たに獲得していると考えられます。それが、客数のプラス転換に大きく寄与しているのではないでしょうか。
このように、店側が予想もしない来店ハードルはあるもの。これに気づくとともに、その解決方法をわかりやすく伝えることは、客数引き上げにはとても効果的でしょう。例えば、女性の多い店舗で男性客を獲得したい場合、逆の場合も考えられます。吉野家が女性も入りやすい清潔で明るい店舗を増やしているのも、来店ハードルを下げるためです。
☆今日のまとめ☆
入門書の注文の仕方の説明には、丸亀製麺の来店ハードルを下げる効果がある。
それは、客数増につながり、既存店売上のプラス転換につながる。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
- 今日のこぼれ話☆
日本シリーズの相手がソフトバンクホークスに決まりました。
阪神としては、日本ハムの方が戦いやすかったかと思いますね。
ホークスは戦力だけみると、12球団一ですから。