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2月第二週に、三宮センタープラザの飲食店街を歩く機会がありました。三宮センタープラザとは、神戸・三宮の繁華街であるセンター街の地下街。梅田の阪急三番街のように、飲食店がずらりと並んでいます。定食系のお店が多く、手頃な価格でボリュームたっぷりのランチを食べることができます。三宮で食事するなら、おすすめですね。

 

このセンタープラザに、トリドールの天ぷら業態である天ぷら定食まきのがあるのですが、かなり大幅な値上げをしていました。トリドールの中ではマイナーな業態であり、店舗数も少ないので、プレスリリースの発表は無く、よって日経新聞でも報じられていませんでした。実は、まきのは2014年にも値上げを行っています。今回の値上げは、かなり強気なもの。価格変動を見る限り、まだまだ手探り状態なのでしょうか。

 

【天ぷら定食まきのの価格変遷】

590円→690円(16.9%値上げ)→830円(20.3%)

※まきの定食(最低価格の商品)

 

最も注文の多い最低価格の商品で、比較してみました。値上げ幅でも、1回目が100円の値上げ、2回目が140円の値上げとなっており、結構大きく感じる値上げ幅です。率ではいずれも10%以上であり、消費増税以上のインパクト。2回目は20%を超えるので、値上げの負担感はかなり大きいのではないでしょうか。

 

ちなみに、単純値上げではありません。最低価格の商品は、5品から6品にグレードアップしています。ただし、追加されたのは特製玉子であり、たまごがけご飯にして食べるようです。同じく最低価格の野菜天定食では、1品追加されているので、肉・魚類がないものの、コスパ面では野菜天定食の方が高いかもしれません。

 

ともあれ、かなり強気な値上げなのは確か。なぜ、ここまで強気な価格設定ができるのかには、とても興味があります。その理由として真っ先に考えられるのが、

 

競合店が少なく、価格競争がほとんど発生していないから

 

ではないでしょうか。天ぷらを外食で食べようと思えば、

 

天ぷら専門店

和風ファミレス

うどん・そば専門店

 

ぐらいしかありません。居酒屋でも天ぷらを食べることができますが、天ぷら食べたくて居酒屋に行く人は、稀でしょう。上記3業態で天ぷらを食べようと思えば、1000円以上支払わなければなりません。この価格と比較すれば、830円でも十分安いのです。

 

また、立地上の競争環境でも、830円という価格は決して高くはありません。センタープラザの飲食店街で定食を食べようと思えば、600円から1000円は掛かります。そこに、天ぷらというメニューの持つプレミアムを吟味すれば、830円は安く感じられる可能性は十分高いのではないでしょうか。商圏内での価格優位性があれば、少々値上げしても十分戦えるのです。

 

まきのが830円の定食でもし成功すれば、比較的割安に天ぷらを専門的に提供するチェーンが発生するかもしれません。その一方で、差別化の乏しい天ぷら専門店・和風ファミレス・うどんそば専門店は淘汰される恐れがあります。

 

☆今日のまとめ☆

天ぷら定食まきのが強気の値上げに踏み切れるのは、競合が少なく価格競争が緩やかだからではないだろうか。

また、値上げしても、商圏内では依然割安感があることも、大幅値上げに踏み切れる要因だろう。

 

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  • 今日のこぼれ話☆

個人的な意見ですが、一度まきのを利用しましたが、少し油っぽく感じました。

まきので食べるなら、1000円超えてでもハンバーグ食べるかなぁ。