[三宮センタープラザ]オープンしたての大戸屋を見て感じた、既存店売上が堅調な理由
またまた、三宮センタープラザネタで。大戸屋が、神戸の繁華街に上陸しました。まきの値上げに引き続き、これも今回店舗を見るまで全く知りませんでした。ちなみに、こういう店舗オープンの最新情報は、駅などに設置してある無料情報誌に満載です。
オープンしたばかりとあって、ディナー時間の大戸屋は満席で、ウェイティングが発生していました。ちなみに、近隣の他の店舗で待ちができているお店は、ほとんど無し。ひとまず、神戸市民には受け入れられた様子です。割引などのクーポンが事前に配布されていたのかもしれませんが、店頭では開店記念の特別価格は設定されていませんでした。
メニュー価格を見ると、すべて700円以上で、ほぼすべてが1000円以下。センタープラザの飲食店の価格帯とほぼ同じ。特別安いわけでもないので、価格では品質で集客に成功したことになります。神戸に進出した定食チェーンの価格帯と比較すれば、6やよい軒は600円台から、宮本むなしは400円台から食べられますので、大戸屋は割高なチェーンということになります。メニューやサービス・雰囲気の品質で差別化していることがわかります。
大戸屋の業績を、簡単に述べておきたいと思います。既存店売上高は、昨年10月~12月はマイナスが三ヶ月続いたものの、2014年通年では0,8%増で悪くはありません。通年の客数はマイナス、客単価はプラスなので、高単価メニューの販売で客数減を補っていることがわかります。
店頭のメニューをじっくり見ていると、大戸屋の業績が堅調な理由がわかりました。それは、
食材の産地を公開し、消費者が求める安心・安全に配慮しているから
白米と五穀米を選択でき、消費者のヘルシーニーズに応えているから
ではないでしょうか。つまり、単に美味しさで差別化するだけではなく、安心安全ニーズとヘルシーニーズにも対応しているのです。このニーズに応えている飲食店は、意外にまだ少なく、差別化の余地があります。
さらに、店内をじっくり見ていると、
親子連れなどが利用できるファミレスニーズにも対応しているから
という理由も見えてきます。実際、観光客なのか旅行帰りなのかわかりませんが、大きなキャリーバックを持った家族客を発見しました。ドリンクバーも備えているので、食後もゆっくりできます。好調なファミレスを意識したサービスを提供することによって、ファミレスニーズにも対応しています。
これだけ大戸屋を持ち上げておいてなんですが、やよい軒の既存店売上は、堅調どころか好調そのもの。定食店は、依然割安感が必要ということでしょうか。大戸屋とやよい軒の共通点は、定食店の割に店内雰囲気が洗練されている点。もちろん、清潔感も出ています。間接照明やウッド調の椅子・机・ソファを採用しています。洗練・清潔な雰囲気は、飲食店の必須条件なのかもしれません。
☆今日のまとめ☆
大戸屋の既存店売上が堅調なのは、安全安心ニーズ・ヘルシーニーズ・ファミレスニーズに対応しているから。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
- 今日のこぼれ話☆
20代の頃は、夜ご飯に定食店を利用することは滅多にありませんでしたが、今(40目前)では十分ありです。
私もヘルシー志向ですから。